HOME>第4回エキシビション
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明かりというのは、通常、物質としての光源が光っているか、あるいは光が当たった面などの物体が光っているかのどちらかであるということに、なんとなく違和感を持っていました。
そうではなくて、空間自体が発光しているような、そんな明かりの在り方はないだろうか、というのが、今回のイメージです。
空気自体が光っているような感じ。そしてその光は、揺らぎ、むらがある。
だからその明かりは、なにか液体のような感じではないかと思っています。
液体のような明かりが部屋を満たしている。
その液体は、濃度の違いがあったり、粘度の違いがあったりして、いろいろに揺らいでいる。
どろどろした液体なのか、さらさら流れているのか。
その液体を掻き分けて、僕たちは暮らしている。
その揺らぎの密度の違いの中に、僕たちは暮らすための場所を見出していく。
そんなイメージです。
そもそも空間自体が発光するということがありえるのか、よくわからないのですが、液体のような明かりというイメージから出発して、新しい明かりについて自由にイメージを広げていければと思っています。
「液体のような明かり」
光の原点
光には波長がある。
目に見える波長を可視光線と呼び、
虹を見て解るように波長の短い紫系から長い赤系まで
多くの色を含んでいる。
青空は、短い波長が細かな大気に反射し見えて来るもので、
夕日は、短い波長が途中で反射してしまったため
長い赤系の光が届く現象だと考えてもらえば良い。
もしも、雲の中で生活をしていたら、
どんな感じになるのだろう…。
もしも、その中小さな太陽があったならば、
どんな感じになるのだろう。
光の位置・光の大きさ・光の強さ・他、などの違いで、
様々な表情を感じる事が出来ると思う。
ミスト空間になるのか?それとも、
細かな遮膜で構成するか??