Aeon Mall Sen Sok City イオンモール セン ソック シティ
- ショッピングセンター・百貨店
- 無線制御システム「Smart LEDZ」
- 調光調色
- 高演色
ゆったりと「コト消費」を楽しんでもらうために光の明るさと色温度を調節、効果を発揮した
テナントファサードの鉛直面(下がり壁)と柱巻きに調光調色ダウンライトを設置。 視覚に飛び込みやすい箇所の色温度・照度を変化させることで、効果の最大化を図った。
お客様の声
ゆったりと「コト消費」を楽しんでもらうために光の明るさと色温度を調節、効果を発揮した
イオンモールカンボジア株式会社 General Manager 佐倉 貫成 様
経済の発展が著しいカンボジアの首都プノンペンに2018年にオープンしたのが「イオンモールセンソックシティ」。「森」を環境テーマとした敷地面積10万平方メートル、延べ床面積18万平方メートルと、東南アジアのイオンモールで最大の規模を誇るアミューズメントコンプレックスです。日本の最新技術を取り入れ、LED照明はもちろん、カンボジアの商業施設では初となるメガワットソーラー発電や高効率空調システムを導入など、地球環境負荷軽減に取り組み、環境にやさしく、快適な室内環境を提供しています。この新しいモールでは「コト消費」を促すアミューズメントやライフスタイルの提案と、省エネを兼ね備えた照明計画を実現することが必要と考えました。
時間に応じて活気と落ちつき感を調光調色でコントロール。同時に38%の省エネを実現。
大空間の吹き抜けの中、どういう風に明るさ感を作りあげるのかが課題でした。また、心地よさや賑わいの演出も必要と考えて注力したのが「調光調色」です。具体的にはテナントファサードの鉛直面と柱巻きに調光調色ダウンライトを採用し、明るさ感と間接照明的な使い方で器具を設置。視覚に飛び込みやすい箇所の色温度・照度を変化させることで、効果の最大化を図りました。また、時間に応じて空間に変化をもたらすために、朝から昼は、色温度3500K(温白色)で活気のある雰囲気に、夜は色温度3000K(電球色)とし、かつ明るさも落として、落ち着き感のある印象に。日没までと日没以降の色を変え、外部照明との調和や内装の雰囲気に合わせ、夜間の演出の一環を担っています。さらに、太陽光が影響する場所では極小に照度を絞り、無駄を排除し、徹底的なエネルギーの削減を図りました。その他、テナント側の明るさも考慮し共用部の照度を調整するなど、施設全体としては結果的に、約38%の省エネ率を達成。モールは集客が目的で、いかに多くのお客様に快適に長時間過ごしていただけるかが目的となります。調光調色の適切なコントロールが、「モノからコトへ」のモデルケースとなる新たな体験価値提供へとつながると考えています。
外観及び全景:photo by eiichi kano / 写真提供 株式会社船場