アイウエアブランド「JINS（ジンズ）」の初めてのコンセプトショップ「JINS京都寺町通店」が京都・寺町京極商店街にオープンした。設計を手掛けたのは建築家の 中村竜治氏。「変わるものと変わらないもの」をコンセプトに、内部は照明環境も含めて、大きな売り場の変更にも対応できるコンクリート造りの現代的なデザインを 採用。伝統と新しさが共存する寺町通りにマッチした新感覚の店舗が実現した。

※中村竜治氏は、同店の建築デザインで「JCDデザインアワード2017 大賞」を受賞

■伝統を大切にしつつ新しさを提案する店舗コンセプトを光の演出で強化

京都では、伝統的な街並みを大切にする意識が高く、歴史的・文化的な価値を保全するために京都府景観条例が発令されるなど、商業施設が街の景観に与える影響についても対策が求められる。そこで同店では、夜間の店舗からの漏れ光にも配慮し、Smart LEDZで朝・昼・夜・閉店後の照明の明るさをコントロールできるようにした。一方で、視認性が重要となる検眼スペースでは、常時、十分な明るさを確保している。照明器具としては、ダウンライトのLEDモジュールに、商品の色を忠実に豊かに表現することができるアパレルホワイトシリーズ3500Kをセレクト。メガネのフレーム部分の微妙な色の違いまで識別できるように配慮した。また、今後のイベントの開催に備え、より細かな光のコントロールが可能なイベントモードを追加。レイアウトの変更などにも柔軟に対応し、さらに心地よい購買体験を演出する。