松本十帖 松本本箱

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過去と現在の交わりから生まれる新しい物語

所在地: 長野県松本市
竣工日: 2020年6月
施主: 株式会社 自遊人
設計: SUPPOSE DESIGN OFFICE Co.,Ltd.
施工: 株式会社アスピア
撮影: Kenta Hasegawa

レセプション兼バー: 障子枠をアップサイクルした行燈照明の光源はリニア32 3000K

1階レストラン:本棚、机、カウンターをφ40×100㎜のミニスポットライトでライティング。3000K・200lxのほの暗い空間を演出

松本本箱:書店にリノベーションされた大浴場。 天井はミラー貼り。書棚の面照明はリニア32 4000K

客室:スタンドを活かす最小限のミニスポットライト

グランスイート:波板天井を開口しミニダウンライトを配している

「松本十帖」は、貞享3年(1686年)創業の歴史を持つ老舗旅館「小柳」の再生プロジェクトの総称です。
この場所で様々な物語を感じ、またお越しいただいた方になにかの物語が始まれば、という意味で「10の物語」=「十帖」と名付けられました。

単なるホテル再生プロジェクトではなく「エリアリノベーションのきっかけ」になるよう計画され、敷地内には2つのホテル、ブックストア、ベーカリー、ショップ、レストラン、ハードサイダー醸造所、敷地外に2つのカフェがあります。
その書店やレストランを併設したホテルに「松本本箱」があります。「本の世界に浸かる」をコンセプトにした以前の大浴場を利用したブックバスで、天井はミラー貼り、洗い場は迷路型の本棚にリノベーションされ、バーを兼ねた「松本本箱」のレセプションでは、かつての障子枠で製作した行燈照明が、当時の記憶を語るように温もりある光で出迎えてくれます。

使われなくなったものをアップサイクルという新たな価値を与えるデザインによって、このプロジェクトの本質や再生という視点を感じられる場にしたいとして考えられました。
天井はほぼ表し天井で、新設レストラン・客室はテーブル、カウンター、本棚だけをミニスポット(3000K・200lx)で照らし、ほの暗い空間を演出。グランスイートは波板天井を開口してミニダウンライトを配したミニマムなライティングとなっています。
時代感や匂いを消し去るのだけではなく、建物や素材がもつ時間の重みをいかにチャーミングに残し活かすか考え、新旧の素材の質感を引き出すことで“過去と現在の対比”を表現している点も魅力の一つです。

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