佐賀競馬場は、1972年に開設された右回り1周1,100ｍ（直線250ｍ/ゴールまで200ｍ）・幅員24ｍ・フルゲート12頭のダートコースと15,000人の収容が可能な観客スタンドを有する、九州で唯一の地方競馬場である。2013年度以降、日没前の時間帯に行う薄暮競馬を開催し、人気を呼んでいる。同競馬場は、新たな試みとして、ナイター競馬の実施を計画しており、今回、夜間のレースに必要となる照明設備の追加を行った。

■ナイター競馬を安全かつエキサイティングに。レースの見どころを光で演出も

本走路に採用したLED投光器は、光を効果的に分散させるマルチリフレクター方式により、グレア（眩しさ）を軽減し、有効光束を向上させる特長を持つ。これにより、騎手や競走馬は、眩しさを感じることなく、夜間でも均斉度の高い光環境で走行できる。さらに、有線調光システムの導入により、調光と演出を実現。各コーナー部分の明るさを均整に保ちつつ、先行有利なコース特性に合わせて、スタート直後の位置取り争いや鮮やかな逃げ切りを見せるゴール前を明るくするなど、白熱したレースを光で演出することも可能とした。また、さらにエキサイティングな光のショーも実施。ナイター競馬開催に向け、騎手・競走馬にとっても、観客にとっても、最良のレース環境の実現を目指す。