
【2025年10月29日開催】
省エネ規制とクリエイティブの両立を、どうデザインに落とし込むか。
2025年、日本でもいよいよ本格的に省エネ規制(新建築物の省エネ基準適合義務化)がスタートしました。
一方、アメリカやヨーロッパでは以前から省エネ規制が当たり前の環境で建築や照明デザインが行われ、その制約の中から新たな発想や空間価値が生まれています。
今回のセミナーでは、海外の事例を手がかりに、3人の照明デザイナーが「エネルギーと照明デザイン」をテーマに議論します。
・規制はデザインを制約するのか、それとも創造力を引き出すのか
・照明効率と空間価値のバランスをどう実現するのか
・省エネ規制時代に、照明デザインは何を担えるのか
「長く使われ、愛される空間づくり」へ。
海外の前例を学びつつ、日本でこれから求められる照明デザインのあり方を、参加者の皆さまとともに考えていきたいと思います。
Guest speaker

井元 純子 Junko Inomoto(Arup 東京事務所 アソシエイト)
2002: 横浜国立大学工学部卒業
2002-2005: 株式会社 ライティング プランナーズ アソシエーツ
2007: ロンドン大学大学院(バートレット校)修了
2007: Arupロンドン事務所 入社
2011-15: Arup上海事務所
2015: Arup東京事務所 勤務
主なプロジェクト:OōEli Complex (天目里) 、柳井市立/みどりが丘図書館、MIFA 1862、Lujiazui Exhibition Centre、上海シンフォニーホール、Al Bahar Towers、Shenzhen Stock Exchangeなど
https://www.studio-nasca.com/
中国・杭州に2021年に開館した、レンゾ・ピアノ設計の複合施設「天目里」の一角にある美術館「BY ART MATTERS」。
Photo Credit: Arup/Wu Qing Shan
Arupの新しいロンドンオフィスが入居する「80 Charlotte Street」。
Photo Credit:Arup/Hufton+Crow

中村 亮子 Ryoko Nakamura(LOOP Lighting NYオフィス共同経営者・京都オフィス代表)
2003:武蔵野美術大学造形学部卒業
2006:Kugler Ning Lighting 入社
2013:Linnaea Tillett Lighting Design Associates 入社
2015:LOOP Lightingを共同経営者2名と設立
2020:LOOP Lighting 日本支社京都オフィス設立
主なプロジェクト:4 Times Square Convene One Five One、Convene at 333 North Green in Chicago、70 Hudson Street Lobby、Convene Projects、The Shinmonzen レストラン、バスターミナル東京八重洲 第1期エリア、兵庫県立淡路夢舞台公苑温室「あわじグリーン館」 改修など
https://www.looplighting.nyc/
4 Times Square Convene One Five One
Photo Credit: Jeremy Frechette
Convene at 333 North Green in Chicago
Photo Credit: Tom Harris Architectural Photography
Facilitator

廣木 花織 Kaori Hiroki(照明デザイナー / ヒカリイク記事「省エネ規制と照明デザイン」企画・執筆)
多摩美術大学環境デザイン学科を卒業後、有限会社内原智史デザイン事務所に照明デザイナーとして入社。同事務所を退職後、北欧の光文化への興味からデンマークへ留学。2018年よりLyshus(リュスフース)代表。2021年よりLOOP Lightingシニアアソシエイトとしてプロジェクト参画。都市計画から建築・インテリア・ランドスケープ・イルミネーション・ディスプレイまで、他種多様な空間用途での照明設計に幅広く携わる。 ヒカリイクにて記事「省エネ規制と照明デザイン」企画およびvol.1、2、4を執筆。
見逃し配信
参加者の声
- 規制ととらえるか新しい発想への入り口ととらえるか。 設計、創造を楽しむことを感じさせていただきました。
- 省エネやウェルビーイング、脱炭素などのテーマ(規制)がある中での光環境設計の取り組みが伺えて本当に良かったです。終始楽しい時間でした。ありがとうございました。
- 日本と海外の照明の考え方の違いが明確に分かり、今後ニーズになっていくだろう光の可変性(制御)について深く理解できたと思いました。ただコストのみを考えるのではなく、様々な方向性から見ることの重要性を再認識いたしました。
遠藤照明が運営しているオウンドメディア:人と光に向き合うデザイン情報サイト「ヒカリイク」にて、今回のセミナーの核となった廣木さんの記事や、ゲスト照明デザイナーお二人のインタビューをご覧いただけます。
