より​豊かに、​健康に​ / 医療福祉施設(病院)

病院では、患者さまの療養や医療スタッフの業務など、用途に応じた光環境が求められます。
患者さまの回復と医療スタッフの業務を支える、快適な照明環境をご提案します。

病院照明に求められる二つの光環境

患者さまと医療スタッフでは、時間や行為が異なり、それにより求められる光の時間軸が異なります。
回復を支える光と業務を支える光。病院の照明計画は、その両方を成立させることが重要です。

病室の照明:患者さまの回復を支える光

光は空間を照らすだけでなく、身体のリズムや心理状態に穏やかに作用し、回復を支えます。
病室や共用部では、時間の流れと人の状態に寄り添う照明計画が求められます。

体内リズムに配慮した調光調色照明(病室照明)

JIS Z 9125:2023では、概日リズム(体内リズム)への影響を踏まえ、長時間滞在する屋内空間の照度と光色は変えられるようにしておくことが望ましいとされています。
入院生活では自然光との接点が限られるため、人工照明が生活リズムを整える役割を担います。朝は高めの色温度(青白い光)と十分な明るさで覚醒を促し、夕方から夜にかけては照度と色温度を段階的に抑え、安静へと導きます。
時間帯に応じて光環境を緩やかに変化させる調光調色制御により、病室を“時間の流れを感じられる空間”へ整えます。

コラム

現代の生活は理想的な光環境ではない

現代は、室内で生活するために日中は光を浴びる量が少なく、逆に夜は大量の光を浴びていることから、体内リズムが乱れていると言われています。このような自然界とかけ離れた光を浴びることは、メラトニンというホルモン分泌に影響を及ぼし、睡眠障害をはじめ多くの健康被害の原因になると知られています。

おすすめの​製品

  • 調光調色 Tunable LEDZ

    業界トップクラスのラインナップと、単色タイプと同等レベルの高効率を実現した調光調色 Tunable LEDZ(チューナブルレッズ)
    調光調色×高効率で、快適性と省エネを両立します。

  • ベッドブラケットライト

    Small Box(LEDランプ型)
    見守りカメラと併設可能なコンパクト設計

  • ベッドブラケットライト

    Soft Slim(LEDモジュール一体型)

再入眠を妨げない深夜のトイレ照明

トイレ照明は日中と同じ明るさで設定されていることが多く、深夜にもそのまま使用されがちです。特に深夜にトイレを利用する高齢者にとって、強い光が脳を覚醒させ、再入眠を妨げる要因となっています。

安全面に配慮しながら、トイレ照明も日中・夜間・深夜で調光できる環境を整えることで、高齢者の体内リズムを守り、より質の高い睡眠の維持に貢献できます。

おすすめの​製品

心理的ケアにつながる、やわらかな光とカラー照明(小児病棟・ロビー)

近年の医療福祉施設では、従来の無機質な空間から、住宅のような温かみのある色調や柔らかい光を取り入れた、居心地のよい空間へのニーズが高まっています。間接照明や電球色の光は、緊張感を和らげ、患者さまがリラックスできる空間づくりに役立ちます。
光は心理にも作用します。小児病棟でのやわらかなカラー演出や、季節を感じさせるエントランスの光。照明による空間演出は、不安の軽減や安心感の醸成に寄与します。

  • 埼玉協同病院・ふれあい生協病院

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  • 次世代調光調色「Synca」

    次世代調光調色 Synca

    「光」はどこまで「人」をしあわせにできるだろう
    私たちの永遠のテーマを追求して生まれたのが「Synca(シンカ)」です。

病院の照度基準:病室の明るさはどれくらい必要か

病院の照明は、室の用途や行為ごとに推奨照度が定められています。病室の全般照明は100lxです。
主な室を次の表にまとめました。

室・場面 推奨照度 室・場面 推奨照度
病室(全般照明)  100 lx 待合室  200 lx
病室(読書用照明)  300 lx 廊下(昼間)  200 lx
診察室  500 lx 廊下(夜間)  50 lx
治療、救急処置、検査などの作業  1,000 lx 廊下(深夜)  5 lx
夜間照明、監視照明  5 lx 研究室、事務室、医局、看護師室、薬局  500 lx
※床面照度:病室(全般照明)、待合室、廊下(昼間・夜間)。廊下(深夜)は足元灯などによる。
出典:JIS Z 9125:2023 屋内照明基準(抜粋)

推奨照度には照度範囲があり、100lxは75〜150lx、150lxは100〜200lxです。
視機能が低い、見る対象のコントラストが低い、精密な視作業を行うといった場合は、推奨照度を一段階上げることが望ましいとされています。高齢者や眼疾患のある患者さまが療養する病室では、全般照明を150lxにすることも検討します。照度が不足している、光の分布が不均一、演色性が低いといった状態は、医療行為のリスクを高めるため注意が必要です。

医療スタッフの業務を支える光

医療施設は昼夜を問わず多様な業務が行われ、光環境は判断の正確さや集中力の維持に関わります。
眩しさに配慮した器具選定と、時間帯に応じた段階的な明るさ制御で、負担軽減と業務効率の維持を図ります。

高色温度を活用して集中を引き出す―タスク&アンビエント照明―

集中したいエリアで求められるのは作業に没頭できる環境です。視覚面で高色温度を活用することが集中しやすい環境づくりに役立ちます。

夜勤スタッフに配慮した調光調色運用

夜間勤務では、業務内容に応じて求められる光環境が異なります。デスクワークでは適度な覚醒を促す光が必要であり、見回りや処置時には安全を確保するための十分な視認性が求められます。
一方で、過度な刺激は生活リズムへの影響につながります。時間帯や業務に応じて光色と明るさを緩やかに制御することで、安全性と集中力を確保しながら、身体への負担を抑えた夜間照明環境を整えます。

埼玉協同病院・ふれあい生協病院

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イメージを選ぶ・考える

空間のイメージから、空間づくりのヒントやおすすめの照明器具をご紹介します。

  • 明るく開放的なイメージ

    空間全体の明るさ感を高め、
    安心感と清潔感のある光環境。

  • バランスのとれたイメージ

    明るさ・清潔性・快適性のバランスを整え、
    過不足のない光環境。

  • 落ち着いたイメージ

    眩しさを抑えたやわらかな光で、
    安心して過ごせる落ち着いた光環境。

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