越前市本庁舎

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新しい時代の庁舎として 明るく市民に開かれた場所へ

所在地: 福井県越前市
竣工日: 2019年10月
施主: 越前市
設計: 株式会社佐藤総合計画・株式会社寺崎建築事務所設計共同体
照明デザイナー: 有限会社スタイルマテック
電気工事: 河上電機株式会社・テラオライテック株式会社・道下電機株式会社・関本電設株式会社特定建設工事共同企業体
掲載事例集: 2020「デザインベースライト リニア特集号」
受賞: 優秀照明施設北陸支部長賞(一般社団法人 照明学会 主催)

執務室 通路 日中 (照度センサー・設定値500lx)

執務室 通路 夕方(照度センサー・設定値500lx)

執務室 通路 日中(照度センサー・設定値500lx)

執務室 通路 夕方(照度センサー・設定値500lx)

オープンスペースとしている執務室を色温度でエリア分け(庁舎機能 4000K/市民利用機能 3000K)

越前市の伝統産業を空間に取り入れた、1階カフェスペース (床:瓦/ドアノブ:打刃物/壁面:和紙・指物)

お客様の声

新しい時代の庁舎として明るく市民に開かれた場所へ

(写真左)
越前市 企画部 財務課 市有財産管理室 室長 畠山 和士 様
越前市 建設部 建築住宅課 副課長 立野 順一郎 様
(写真右)
株式会社佐藤総合計画 設計 上席主任 砂川 善 様
株式会社佐藤総合計画 技術 環境 主任 田中 宏樹 様
有限会社スタイルマテック 松本 浩作 様

国府1,300年の歴史のなかで、常に政治・経済・文化の中心地であった現在地に、新しい本庁舎を建設することで、その歴史・文化を継承する「まちなか・武生」の活性化の大きな契機とし、コンパクトで持続的に発展するまちづくりを見据えた庁舎です。越前市のシンボルとなる庁舎、そして市民に愛され、多様な市民の参画・協働の場となるよう、他の庁舎とは異なり、庁舎と生涯学習センター(多目的ホール・調理室・和室・視聴覚室)が一体化した建物としました。また、越前市にあるたくさんの伝統産業~越前和紙、越前指物※、越前瓦、越前打刃物~を設計に取り入れ、「越前らしさ」を様々な箇所で表現しています。
※指物とは? 板と板、板と棒、棒と棒を組み、差し合わせて作られる物の総称、またはその技法のことをいう。

「越前らしさ」をリニア32の直線で表現するとともに、センサー活用によりエネルギーの最適化を実施。

明るく市民に開かれた庁舎を目指しオープンスペースとした執務エリアを照明でも「越前らしさ」が表現できないかと考え、リニア32をライン上に配置し、指物をイメージしました。旧庁舎の蛍光灯からリニア32のLEDに替わり、スリムな形状ですっきりとした印象な上、明るく執務がしやすい環境になったと感じています。新庁舎の建設に当たり、庁舎自体が大きくなる為、エネルギー面への配慮も話題に上がりました。LEDで省エネになることはもちろんですが、今回は照度センサーにより自動で明るさを調整し、エネルギーの最適化を図るようにしました。通常、南向きの外光が入る部分は省エネの観点より手動で照明を完全に消灯することが多いのですが、今回の無線調光システム「Smart LEDZ」の照度センサーを活用することで、人の手を掛けずに省エネを図ることができました。また、完全に消灯するのではなく、外光に合わせて最適な明るさになるこのシステムは空間の明るさ感も残し市民の方や働く人の心地よい場となっています。また、行政側の執務エリアを白色4000K、市民利用エリアを電球色3000Kと照明の色温度差を利用して、それぞれのエリア分けを表現。冬の越前市は曇の日が多い為、市民エリアを電球色3000Kとすることで、暖かく迎え入れる光環境をつくれると考えました。今後は、光が人に与える心理的影響を考慮することが不可欠になり、色温度の設計は更に重要になると考えています。また、行政関係は特に年度毎に組織変更や異動が多い為、レイアウトの変更や部署の働き方に合わせて、是非天井の照明も連動してチューニングし、「越前市らしい」空間を見つけていただきたいと思います。

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