壬生町役場新庁舎

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壬生町役場新庁舎

町民や職員がひとつに集う「町のリビング」を 天井から温かく照らす間接の光

所在地: 栃木県下都賀郡壬生町
竣工日: 2022年3月  
施主: 壬生町
設計: 株式会社梓設計
施工: 東武・佐藤特定建設工事共同企業体
電気工事: 株式会社関電工
撮影: 有限会社エネックス写真事務所
掲載事例集: 公共施設特集号

町民・職員が一つに集う「町のリビング」: PCaPC工法によるロングスパン構造により、柱のない、見通しの良いワンルーム空間を実現。 その梁の側面にトップライト風間接照明を納め、構造的合理性だけでは導くことのできないデザインとなっている。

議場:本会議の様子を放映するの に適した照明計画(均斉度・ 明るさ・影への配慮など)が 求められた。

執務室

大会議室:直線のデザイン照明であるLinearシリーズにより、すっきりとした天井デザインとなっている。

県産杉の温かい表情が浮かび上がる北側ファサード(夜景)

壬生町(みぶまち)は栃木県の県央南部に位置し、東は下野市、南は小山市、西は栃木市、北は 鹿沼市と宇都宮市に隣接するアクセスの良い町。かつては壬生藩の城下町で日光西街道の 宿場町としても栄えていた。また、玩具工場を誘致したことから「おもちゃのまち」というユニークな 地名もある。本計画は町の地理的にも人口的にも中心となる敷地に新庁舎を移転・新築。 「壬生町の中心に、町民と行政が共創し、ひとつになる『町のリビング』をつくる」をメインコンセプト に建設が進められた。

壬生町役場新庁舎_梁の側面にトップライト風間接照明を納め、構造的合理性だけでは導くことのできないデザインとなっている

■町民や職員がひとつに集う「町のリビング」を天井から温かく照らす間接の光

新たに整備される多目的広場をはじめ、既存の総合運動場や保健福祉センターと連携して周辺エ リア全体の発展の核となり「町をつなぎ、町民をつなぐ『結びの庁舎』」を目指した新庁舎。ゆとりあ る敷地を最大限活かした110m間口の伸びやかな外観が特長的だ。北、東、西の3方向に出入口 を設け、全ての窓口を1階に集約することで誰もが利用しやすい空間とした。町民・職員が集う ロビーはPCaPC(プレキャスト・プレストレスト・コンクリート)工法による幅300×高さ2,000扁平断 面のロングスパン構造で、柱がなく見通しの良い60m×18mのワンルーム空間を実現。その天井梁 の側面に、トップライト風の間接照明を設置した。側面を照明で照らすことでその光の拡がりが大空 間に奥行きやリズムをもたらし、構造的合理性だけでは導くことのできないデザイン上の大きなアク セントとなっている。天井や壁、フローリングには県産杉を使用し、温もりや開放感にあふれた空間は 「憩いの庁舎」として居心地の良さを高めている。議場では、本会議の様子を撮影し、ライブ中継や 録画放映する必要があるため、その放映に適した照明計画(均斉度・明るさ・影への配慮など)が求 められた。そこで、徳川将軍家の宿所として用いられた壬生城をイメージし、現代的にアレンジした 県産杉による折り上げ格天井の中にダウンライトを設置し、しっかりとした明るさを確保した。会議室 には直線のデザイン照明Linearシリーズを埋込み、すっきりとした天井デザインに。夜間は、北側の ファサードが照明に照らされ、県産杉の温かい表情が浮かび上がる。広場や周辺施設の利用者が 気軽に訪れ、憩うことができる「町のリビング」のような庁舎。町民や来庁者からは「素晴らしい 庁舎」との声もあがっているそう。近年では公園や緑地が充実した、便利で快適な「緑園都市」として 発展。医療環境の充実などを理由に住み続けたいと思う町民も多い壬生町。この新庁舎が将来の 栃木の町をリードする建築のひとつとなることが期待されている。

壬生町役場新庁舎_本会議の様子を放映するのに適した照明計画(均斉度・明るさ・影への配慮など)が求められた

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