長井市遊びと学びの交流施設 「くるんと」
- 公共施設
- ーFit Plus
- ーTunable
- 無線制御システム「Smart LEDZ」
- 特注器具
- 調光調色
- 間接照明
- 東北
書架照明のみで照度を確保し、天井をすっきりと開放的な空間に
雪の多い東北地域では、冬場に子どもたちが遊ぶことのできる公共の屋内遊戯施設が建てられることが多い。山形県長井市に2023年9月1日オープンした 長井市遊びと学びの交流施設「くるんと」も同様に、屋内遊戯場と図書館を兼ね備え、幅広い世代の居場所となるにぎわいや交流の拠点として、学び・育ち・ 遊び・出逢いを紡ぐ場を提供。長井市の子育て環境の充実と市民の教育・文化の発展、そして中心市街地活性化を目的に誕生した。山形鉄道フラワー長井線の 長井駅を降りてすぐという好立地で市役所に隣接し、利便性の高い施設となっている。
■書架照明のみで照度を確保し、天井をすっきりと開放的な空間に
山形県の南西部、最上川の発祥の地とされる長井市。「くるんと」は、かつて郡是製絲(現グンゼ株式会社)の縫製工場があった場所に建てられた。施設は
鉄骨造りの地上1階(一部2階)建てで、建物全体で約5,746㎡。養蚕業が盛んだった長井の歴史を紡ぐ繭の形をイメージした建物が特徴で、建物の北側に
屋内遊戯施設、南側に長井市立図書館があり、共用部スペースでつながる形となっている。図書館部分の天井高は約8mあり開放的。まるで木の幹のような
白い柱に支えられた大きな天井面には、照明器具がほとんど設置されておらず、書架上のアッパー照明で空間全体のベース照明の役割を果たしている。特注
の書架照明で書籍への照度を確保している他、児童書コーナーには特注スタンド照明がリズミカルに点在して空間のアクセントに。また、大型のシンボリックな
スタンド照明が明るさ感を演出している。天井面の照明器具が少なく、書架のみの照明で照度の心配もあったが、施設の開館時間が10時から19時までと
ほぼ外光が射し込む時間帯であることから、このようなダイナミックな照明計画が可能となった。本棚を中心とした照明計画が今ケースで実証されれば、現在
進められている全国の図書館のLED化において、照明設備は変更せずに書架のみの変更でリニューアルも実現できる可能性もある。エントランス部分は調光
調色器具を設置。季節に応じて夏は涼しげな印象の高色温度6000K、春・秋・冬は暖かな印象の3500Kへと自動スケジュールで変化させている。制御には、
無線調光システム『Smart LEDZ』を活用し、多くの明るさを必要としない開館前は必要最低限の照明のみを点灯。深夜はダウンライトのみを点灯する等の
個別制御を実施し、エネルギーの最適化を図っている。建物の周りには「水と緑と花のまち長井」にちなんだ3つの屋外広場が囲んでおり、多くの人がいつでも
集うことができる憩いの場所となっている。
主な採用製品
XRF3039B 加工
特注スタンド照明・1
温白色(3700K)
8.1W
ERL8225W 加工+FAD863X
特注スタンド照明・2
調光調色:昼光色(6500K)~電球色(2700K)
940lm
8.2W
ERF2061HB 加工+FAD863X
特注スタンド照明・3
調光調色:昼光色(6500K)~電球色(2700K)
940lm
8.2W