西海岸公園市営プールは、新潟市が設置し、指定管理者である公益財団法人新潟市開発公社が管理運営を行うスポーツ施設です。当施設は、公益財団法人日本水泳連盟が公認する競技用プールとして、県の水泳大会などの公式競技を年間10回程度、開催しています。そのうちの7～8大会を屋内Aプールで実施し、夏季のみ屋外プールを使用します。その他、大会中はウォームアップ用となる屋内Bプール、長さ34メートルのスライダーを備えた屋内幼児用プールがあります。今回、屋内プールのメタルハライドランプ700W3灯式照明のうち、真ん中1灯のみをLED照明280Wへリプレイス。多灯用照明設備1セットにつき1,820W、全体で49,140Wものエネルギー削減を実現することができました。今回の主な導入目的は節電とCO2排出削減でしたが、明るさの均一性、まぶしさの軽減、安全確保の強化などにも期待しています。

これまでのメタルハライドランプでは、新しいランプと古いランプが混在していたため、明るさにバラツキがありました。公認プールの明るさの要件として、一般開放時に200～300lx、競技大会では500～700lx、ＴＶ中継が入る場合は1500lxが必要ですが、LED照明に交換したことで、規定をすべて満たしつつ、均一な明るさを実現できました。一方で、照明器具のグレアカットと通常運営時の60％出力を併用することで、背泳など上を向く泳法でも眩しさを感じないように配慮することもできました。また、LED照明の特長として、雷などの瞬間停電時に復旧が早いことも、お客様の安全を確保する上で安心です。さらに、屋内Aプール・Bプール・幼児用プールの3エリアでエリア別の明るさ調整も可能になったため、今後は、大会開催時にメインプールとなるAプールを明るくして、他エリアの明るさを抑えるなど、光による演出にも取り組んでいきたいと考えています。