NOT A HOTEL OFFICE
- オフィス
- ーFit Plus
- ー次世代調光調色「Synca」
- 無線制御システム「Smart LEDZ」
- 調光調色
- 関東

倉庫建築を活かしたデザイン、多岐にわたる用途に応える光の柔軟性とサーカディアンリズム
NOT A HOTELが東京・晴海に開設した「NOT A HOTEL OFFICE」は、単なる執務空間ではなく、同社の空間哲学を凝縮した複合型ワークスペース。無骨な倉庫建築のポテンシャルを最大限に引き出し、随所に「WOW(驚き)」の要素が組み込まれている。
この施設はアート展示、接客、執務、プレゼンテーションなど、時間や状況によって用途が多岐にわたることが特徴。複雑な要件に対応するため、照明計画では調光調色・無線制御による柔軟なシーン切替を可能にするシステムが構築されている。これにより、ラウンジやワークスペースといった各エリアが、必要に応じて瞬時に最適な明るさや色温度に切り替わり、それぞれの活動にふさわしい光環境を提供できる。
さらに、外光の影響が少ない環境下でも利用者の快適性と集中力の両立を図るため、高度な照明制御が導入されている。時間帯に応じて色温度と照度を細かく制御することで、室内にサーカディアンリズム(生体リズム)を人為的に演出し、日中の活動的な時間帯から夜間のリラックスした時間帯へと自然に移行できる環境を創出している。
照明制御が導入されたこの空間は、倉庫が持つ約7メートルの天井高を維持しつつ、機能と美学の最適解を追求している。機能エリアを分けるパーティションの高さを意図的に3メートルに抑えることで、広大な空間(気積)を視覚的に一体化させている。また、倉庫の無骨な印象に対し、高さ5メートル、長さ32メートルに及ぶ巨大なカーテンを設置し、柔らかな素材感と非日常的なスケール感を加え、空間に豊かなコントラストを生み出している。


















