大鵬薬品工業株式会社
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集い・働き・憩う 社員一人ひとりの「自由」を育てる光
お客様の声
集い・働き・憩う 社員一人ひとりの「自由」を育てる光
株式会社ヴィス
デザイナーズオフィス事業部 部長 関野 充 様(左)
クリエイティブ事業部 チーフデザイナー 加藤 俊宏 様(右)
1963年に創業した大鵬薬品は、初期より手掛ける抗がん剤などの医療用医薬品と、「チオビタ・ドリンク」から始まった、薬局・薬店で購入できる商品を扱うコンシューマーヘルスケアという二つの事業を軸として歩んできた製薬会社です。新社屋は企業理念である「私たちは人びとの健康を高め満ち足りた笑顔あふれる社会づくりに貢献します。」のもと、“笑顔の発信源になるオフィス”をコンセプトに、社員が活きいきと働くことができる環境づくりを目指し、整備されました。
企業文化を象徴する円弧を描くペンダント。活きいきと働く社員に寄り添う光。
大鵬薬品様から、「ラウンジを作りたい」という依頼をされました。ラウンジは10階建てのビルの6階という中間層にあるので「オフィスにいる人たちの流れを作りたい」そして「企業文化を感じられるような場所にしたい」と「4527(よこづな=往年の名力士大鵬)ラウンジ」と名づけ、社員の方々が気軽に立ち寄れる空間を目指しました。フロアで中心となるのが、大鵬薬品様のロゴマークのリングをモチーフとした、直径9mの大きな円弧を描く特注のペンダント照明です。シンプルに繋がりを表現する形状としての円ですね。そして「天井」「照明」「床」という3つの円のサイズを意図的に変えて階層的にし、人の流れを作ろうと考えました。内部に「フレキシブルテープライト」を配したリング状の間接照明と、その周囲のベース照明は調光調色が可能で、2700K、3500K、5000Kなど手動で調整することができます。ここでは、あえて自動制御せずに、光を変えることを自由に楽しんでほしい。この大きなリングペンダント照明は周囲の色温度よりも少し高めに設定し、目線が集まる工夫も施しています。これは「目線の行き先を作る」配慮をしたものです。その他、仕事の場所として様々な選択肢を用意しており、例えばカフェスペースのベース照明は他の部分よりも抑えた色温度で、落ち着いた空間に仕上げました。コロナ禍でリモートワークが中心となりました。家は自由で、居心地が良いので、オフィスにもある程度の自由がないと出社しないのではないか。このラウンジで追求したのは自宅と同様の「自由」です。人それぞれにとっての「自由」は異なります。このラウンジでは仕事をする人もいれば、コーヒーを飲む人も、打合せをする人もいる。社員一人ひとりが「自由」に使うことができる空間。「こんな空間があるから、オフィスに行こう」というモチベーションに繋がればと思っています。