大成建設 技術センター ZEB実証棟
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省エネからゼロエネへ。「都市型ZEB」+ 「快適環境」を両立した世界初のモデル施設。
「ZEB(ゼロ・エネルギー・ビル)」とは、省エネや再生可能エネルギーの利用を通して建物の一次エネルギー消費量を削減し、年間の一次エネルギー消費量が正味(ネット)
でゼロまたは概ねゼロとなる建築物で、経済産業省から提案されているものです。
本施設はこの考えをさらに発展させ、環境負荷の著しい都心部においても「ZEB」を可能にした上で、 さらに施設を利用する一人一人への「快適環境」の提供を目指したものです。一般にオフィスビルでは消費電力の約2割から3割を照明が消費するといわれていますが、その改善策として「ZEB実証棟」においては、大成建設開発の『人検知センサー』『色温度調色・調光』システムによる『高効率LED照明器具(大成建設共同開発)』の運用が不
可欠でした。自然光を最大限に活用し、時間帯や用途に応じた光環境の最適化と、人間工学にもとづく光環境の快適性を追求。徹底的な省エネルギー化を図り、年間のエネルギー消費量を一般的なオフィスビルに比べ約75%削減。残りを太陽光パネルによる創エネルギーで賄う計画であり、消費エネルギーと生成エネルギーの収支が「ゼロ」となる建物の実現に向けた検証が行われています。
本施設は、省エネルギー時代からエネルギーゼロ時代到来へ向け、「都市型ZEB」+「快適環境」の両立を可能にした世界初のモデル施設であり、2014年6月には建築物省エネルギー性能表示制度(BELS*)の最高ランクを、同10月には米国グリーンビル評価システム(LEED**)の最高ランク(プラチナ)を、それぞれ取得されています。
*BELSとは
国土交通省が平成25年10月に定めた「非住宅建築物に係る省エネルギー性能の表示のための評価ガイドライン(2013)」に基づき、一般社団法人住宅性能評価・表示協会が実施する、第三者機関による任意の建築物省エネルギー表示制度。
**LEEDとは
Leadership in Energy and Enviromental Design
米国グリーンビルディング協会が開発・運用している、環境に配慮した建物に与えられる認証制度。