光の強さ

INTENSITYOFLIGHT光の強さを見極める
間接照明において光の強さに関係するのは、器具のパワーとボックス開口幅、被照射面までの距離です。器具から得られる明るさを把握し、光源から被照射面までの距離を適切に定めましょう。距離に対して光の強さが釣り合っていないと、ハレーションを引き起こしたり、逆に十分な明るさやインパクトが得られず、ぼんやりとした印象になってしまいます。
光の強さと空間の用途を知る
器具や光源の種類によって得られる明るさが異なります。光のパワーはlm(ルーメン)値を参考にするとよいでしょう。空間の用途と目指す明るさを設定し、それに応じたパワーの器具を選びます。

lm 値が大きければパワーが強く、小さければパワーが弱い。
一般的に商業施設やオフィスでは明るい設計が、レストランやバーでは明るさを抑えた設計が求められる。
光の強さと距離の関係を確認する
①ボックス内でカットオフをとる場合
開口の幅によって、光の強さと光の広がりをコントロールします。
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開口が広い場合 〈公共空間向き〉
より明るさが増し、コントラストが弱く、全体的に光が当たっているようなやわらかい印象となります。
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開口が狭い場合 〈商業空間向き〉
光量が減り、光の広がりも小さくなります。出際に最も明るいピークラインが感じられ、シャープな印象となるのも特徴です。
①空間でカットオフをとる場合
器具からの直接光で被照射面を照らすことになるため、光の強さと被照射面との距離のバランスに留意します。
パワーの強い器具を使う
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距離と被照射面のサイズが適切な場合
やわらかな印象を保ちつつ、十分な明るさ感が得られる。
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距離が近い・被照射面が小さい場合
光が強く当たりハレーションを引き起こす。光の伸びが感じられないため、きつい印象になる。
パワーの弱い器具を使う
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距離と被照射面のサイズが適切な場合
落ち着いた雰囲気と心地よい明るさが得られる。
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距離が遠い・被照射面が大きい場合
十分な効果が得られず、貧弱な印象になる。