「くらしとあかり」プロジェクト 第1回エキシビション トラフ×村角千亜希

イントロダクション

だれもが日常的に遭遇するなんでもない場面に、
くらしとあかりのイマジネーションを向けてみたい。


夜、部屋にたどり着く/
ドアを開ける/
真暗な闇が私を待っていた/
そのことにハッと驚く/
そんな暗さから逃れる様に/
反射的に、あかりのスウィッチを入れてしまう/
そんな繰り返しの毎日だ。


そうではなく、
スウィッチを意識的に入れるまでの
わずかな間に、
ファンタジックな世界をつくりだす。


闇が憶いださせる時間。
闇が語りだすユーモア。
闇が生みだす懐かしさ。
闇に癒される。


そんな微かでカワイイあかりの提案です。


まず、アースコンシャスなあかりへの道として、
闇と遊ぶ、モデスト[ modest ]なあかりへの気付きから
「くらしとあかり」エキシビションを始めます。



真壁智治(「くらしとあかり」プロジェクトプロデューサー)

あかりの痕跡

家に帰って来た瞬間のあかり。


過ごす為のあかりは考えても、
なかなかこの一瞬の想像力を膨らますことは忘れています。


帰宅時、部屋のあかりをつける前にどんな景色が見えますか?
電化製品のインジケーターのLEDが発光している様子は、
私達が見たい景色とは違うように思います。


外出している昼間、私達が知らない景色が部屋の中に広がっているはずです。
美しい木漏れ日。夕日に照らされた物体が落とす長い影。
あかりの余韻がマスキングされていたら?
知らない時間を知れるような、気づかなかったことに気づくような。
そんなあかりを見れたら幸せです。


蓄光シートは、紫外線や熱に反応して燐光します。
○暗闇の中で、いろんなシーンの燐光を楽しむ。
○紫外線や熱のエネルギーを蓄光シートに与えて、
 絵を書いたりインタラクティブに燐光を楽しむ。


あかりの痕跡を楽しんで頂けたら幸いです。



村角 千亜希(スパンコール)

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