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藤本壮介
1971 北海道生まれ
1994 東京大学工学部建築学科卒業
2000 藤本壮介建築設計事務所設立
京都大学・東京理科大学・昭和女子大学非常勤講師
2007 武蔵野美術大学図書館設計プロポーザル 最優秀賞
2007 KENNETH F. BROWN ARCHITECTURE
DESIGNAWARD 入選(アメリカ)
2006 AR AWARDS 2006 大賞(情緒障害児短期治療施設)
(イギリス)
AR AWARDS 2006 優秀賞(7/2 house)(イギリス)
平成18年東京建築士会住宅建築賞 金賞(T house)
2005 くまもとアートポリス設計競技2005:次世代モクバン 最優秀賞
AR AWARDS 2005 入賞(伊達の援護寮・T house)(イギリス)
2004 JIA新人賞2004(伊達の援護寮)
2003 安中環境アートフォーラム国際設計競技 最優秀賞
2000 青森県立美術館設計競技 優秀賞
「液体のような明かり」
明かりというのは、通常、物質としての光源が光っているか、あるいは光が当たった面などの物体が光っているかのどちらかであるということに、なんとなく違和感を持っていました。
そうではなくて、空間自体が発光しているような、そんな明かりの在り方はないだろうか、というのが、今回のイメージです。
空気自体が光っているような感じ。そしてその光は、揺らぎ、むらがある。
だからその明かりは、なにか液体のような感じではないかと思っています。
液体のような明かりが部屋を満たしている。
その液体は、濃度の違いがあったり、粘度の違いがあったりして、いろいろに揺らいでいる。
どろどろした液体なのか、さらさら流れているのか。
その液体を掻き分けて、僕たちは暮らしている。
その揺らぎの密度の違いの中に、僕たちは暮らすための場所を見出していく。
そんなイメージです。
そもそも空間自体が発光するということがありえるのか、よくわからないのですが、液体のような明かりというイメージから出発して、新しい明かりについて自由にイメージを広げていければと思っています。