トラフ

トラフ
パネル

留守番する光

日中と夜間両方に関係するあかりのありかたを考えた。

蓄光塗料が塗られたテーブル面や座面は、日中に太陽光を集め、帰宅時の真っ暗な部屋の中で発光する。
テーブルの上は、昼夜で見え方が反転する。モノの背景となっていたテーブル面や座面は、暗闇の中で発光し、乗っている花瓶や、皿が置かれた部分が一転、暗闇と同化する影となって現れる。

帰宅時に、帰ってきた主を家に迎え入れるようなあかりを提案する。

村角千亜希

村角千亜希

留守番電話の無機質な音。

お風呂が湧いた合図音。ウザイ。

真っ暗な家に帰って来た時、
家電のLEDが発光している。美しくない。

家族の帰りが遅いけど、
それぞれどんな気持で帰って来るんだろう。。。

そんな気持が、あかりで表現されていたら。

「あかりのメッセージを家の中に散りばめる」事を
連想してみました。

○ 留守電が入っていたら → 電話が浮かび上がる
○ 犬の散歩に連れて行って欲しいとき
  → ひもが浮かび上がる
○ 帰ったら映画が観たい → 壁が浮かび上がる
○ 帰ったらお話したい
  → ダイニングテーブルと椅子が浮かび上がる
○ 帰ったらお酒を飲みたい → グラスが浮かび上がる
○ 帰ったらすぐに眠りたい → ベッドが浮かび上がる

将来は、ランプの各回路ごとが携帯電話やメールと連動し、
メッセージをあかりに託せるようになったら 理想的です。

手法は、蓄光・蛍光塗料と ブラックライトの組み合わせで、
照らす方法を 「上からスポットで照らす」 「中から発光させる」
とに分けて、 大きな面を照らすものと、 小物を発光させるもの、
との密度を変化させたらメリハリがつく。

蛍光塗料の中には、 ガラスに塗装出来る透明系もあるので
組み合わせも可能。

又、アクリルなども綺麗な反応を催すので、
上手く取り入れる事も可能。

超パワフルなストロボで 一瞬発光感知させて、
インテリアの残像を魅せるのも 周辺環境が暗ければ印象的。