棚瀬純孝さんへ照明家からのプロポーザル


闇のパーテション。

と、いいつつも、
実際は各スペース間の距離をなるべくとり、
各部屋のスポットライトのシューティングを
いかに切れるか?(舞台照明のような)

又、床の素材もグレートーンで、
なるべく吸収力のあるカーペット素材などで
色みも音も考えたい。

やりすぎかもしれないが、カーペットに予め
光のグラデーションに合わせた
パターンが描かれていたら、効果は絶大?
でも、なるべく照明の力で作りたいですね。。。

シーン1
・全般照明を全点灯(200lx)し、
 インテリアの様子を見せる。

シーン2
・全般照明を調光(200lx→50lx に
 10〜20 秒で変化)
・同時に生活シーンに合わせた照明
 (局部照明・スタンド等)
 が調光で少しずつ明るくなる。

シーン3
・局部照明が瞬時で消え、全般照明の
 50lx だけが残る。

シーン4
・全般照明 50lx に各スペースを拡散
 フィルター付ピンスポット
 照明1〜5lx で点灯。

シーン5
・全般照明 50lx が瞬時に消える。
 目の暗順応により徐々に各スペースが
 浮かび上がる。ここで各スペース以外
 は闇になり今まで見えていた人々が闇
 の中に消える。光と闇の間仕切りが
 できる。

・ 床からも微量に発光する
 床に内蔵させることで上からのピンス
 ポットの影を消す

・ 各シーンで色温度を変える。(フィル
 ターで調整)
 例えば、ダイニング2800K、寝室
 2200K、リビング3000K など。
 色順応も同時に体感できる。


人のアクティビティーに合わせた光ではなく、
アクティビティーのあるところを暗くするのではどうか?
定常的でなく、人がその中を動くことによって必要な所が暗くなる。
センサーの組み合わせでがんばれば。
また、座るとか読むとか、そのような行為に反応して
その部分が暗くなる。

天井と壁、床すべてが光面
細分化されたグリッドをマトリクスに調光

不思議な空間

壁床天井を黒く塗装、
内側に2〜300ミリの空間を設け、
50角くらいのルーバーの内幕を作って
ダブルスキンにする。

人がいるエリアだけルーバー内から
天井・床双方から光を出して
クローズされたあかりの空間を作り
複数のエリアが独立した空間に感じさせる。

タペガラスを床に敷いたほうが
スケッチのイメージに近いかも知れません。

あかりの発見ーー
「集まるあかりと一人のあかり」のイメージに。

暗い部分を作る事で
場所を分ける事が出来ないか…?

SCENEにより異なる光…
タスク&アンビエント

視覚は、眼に入る光により認識される感覚である。
光の量が強いほど認識される情報量も増えて来る。
つまり光により強弱を付ける事で
場所の特定を行う事ができる。

生活は、常に変化に満ちている。
一人の時、二人の時、大人数の時、
一カ所の時、二カ所の時、全室の時…
それら変化に呼応するように
光も変化をすることで、 経済的な光環境を作り出す。

変化項目:
  タスクエリアの範囲変化  
  利用目的による照度、色温度変化  
  利用エリア外のアンビエントライティング変化

棚瀬純孝のプロポーザル&プロフィール