みどり市立笠懸西小学校
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天気に応じて子供たちがリモコン操作 省エネを楽しみながら学ぶ『Smart LEDZ』の光
お客様の声

天気に応じて子供たちがリモコン操作 省エネを楽しみながら学ぶ『Smart LEDZ』の光
株式会社 石井設計
第1建築設計部 部長 富澤 秀人 様(左)
電気設備設計グループ グループリーダー 佐々木 亜子 様(中)
第1建築設計部 副部長 箱田 伸吾 様(右)
笠懸西小学校は、みどり市笠懸地区の西部に位置し、北には鹿田山、東はみどり市笠懸庁舎、西には「おおたんぼ」 と呼ばれる大きな水田が広がっています。近年、大型スーパーの進出や新しい住宅の建設等があり、今後児童数の 増加が見込まれている地域です。この緑豊かな街で、「みどりの学び舎」としてふさわしい風景を具現化するために、 三半空間(半連続空間、半管理空間、半屋外空間)という3つの空間の考え方を基に、「みどりの学び舎」づくり のプログラムを展開し計画を行いました。
里山の風景と共生する「みどりの学び舎」で調光によりエネルギー削減を実現
みどり市は豊かな自然を持ち、学校の敷地の背後には里山の風景が広がっています。市からのリクエストとしては、そんな緑の中に建つ建物なので木を活か して欲しいということがありました。建物にはみどり市産の木材をふんだんに使用し木の温もりや、やさしさを感じられる居心地の良い空間を実現。結果として 「ウッドデザイン賞」を受賞することもできました。もうひとつのリクエストは省エネへの配慮と環境負荷軽減で、校舎は自然換気システムや地中熱利用を取り 入れるなど最新の設備が施されています。さらには「ラーニングヒル」と呼ばれる大きな階段や「みどりプラザ」と呼ばれる半屋外空間、図書室前や教室前の 多目的スペースなど、様々な利用に対応できる空間もあり、子供たちの「主体的で深い学び」につながる施設、設備も整っています。教室は昼間に外光が 入るので照明器具を窓側・中央・廊下側と3つのグループに分け、昼光の射し込む明るさを考慮しながら、各箇所の明るさを設定。晴れの日は、調光率を窓 側30%、中央40%、廊下側60%に。雨の日は、窓側50%、中央60%、廊下側80%とし、無線調光システム『Smart LEDZ』の個別制御により、教室内の 明るさの平準化とともにエネルギー削減を実施。加えてそのエネルギー削減を児童たちの学びとしました。児童自らが各教室の壁に設置されたシーンセレク ターリモコンで照明を操作。リモコンにはお天気マーク(晴れの日・曇りの日・雨の日)を付け、操作しやすいよう配慮しています。天気を意識して、楽しみながら スイッチを変えているようです。廊下は、授業中は少し暗めに、休み時間は明るくと、時間割に応じて事前に照度を調整し、自動スケジュール運転として います。必要な場所に、必要な時間に、必要な明るさを確保することで、学校生活に寄り添った上でのエネルギー削減となっています。また、教室前の多目的 スペースは、ベンチを置き児童たちが集まるこの場所ならではの色が出ればいいなと、次世代調光調色『Synca』で、1時間ごとに色が変わる“遊び心”の演出 も施しました。木をふんだんに使用した開放的な学び舎で、子供たちが快適な生活を送りながら自然と「主体的で深い学び」を養ってくれればと願っています。