SIGMA 本社
- オフィス
- デザインオフィス
- ーFit Plus
- ー次世代調光調色「Synca」
- 無線調光システム「Smart LEDZ」
- 調光調色
- 関東
外光と呼応しながら開放的で心地良く 緑の森に囲まれた健やかなオフィスに
お客様の声
外光と呼応しながら開放的で心地良く 緑の森に囲まれた健やかなオフィスに
鹿島建設株式会社 横浜支店建築設計部 設計主査 中村義人 様(左)
株式会社フォーライツ 代表取締役 稲葉 裕 様(右)
SIGMAはデジタルカメラ、交換レンズ、各種アクセサリーの製造・販売を行うメーカーです。製造する機器の 全ては、1961年の創業からずっと写真・映像に関する製品のみ、“撮影の道具”だけを作り続けています。 自然が残る多摩丘陵エリアに緑に囲まれたオフィスを作りたい、という依頼を受け、その土地に対して馴染む 在り方を模索。“機能がそのまま外観に表れる”ことを設計コンセプトの中心に据え、“S I G M Aのものづくり”の姿勢と響き合うような空間を目指しました。
光源の存在を感じず、空間全体に明るく広がる。 外部と自然につながり、溶け込む光。
森の中に溶け込むように佇む社屋は、夜間も植栽がライトアップされていない。「議論を重ねた結果、周囲 の森の暗さに馴染む照明を追求する方向になりました」と語るのは設計を担当した鹿島建設の中村さん。 そのエントランスは無線調光システム『Smart LEDZ Fit Plus』を採用し、スケジュール運転がされている。 照明デザインを手掛けたフォーライツの稲葉さんは「昼は外光も入り、明るい印象に。夜はグレアレスダウン ライトから床への光で落ち着いた雰囲気に。明暗が際立ち、昼と夜で異なる表情を見せています」と語る。 社員が必ず通る階段部分はSIGMAが所蔵していた4,000冊もの写真集が並ぶライブラリーに。中村さん は「書籍ということもあり、外光が当たらない配慮はもちろんですが、資料的価値も高い写真集を時代毎に 美しく陳列し、社員の方々が自由に手に取れるようになっています」と語る。2階はレンズ、3階はカメラの 開発チームの執務室となっている。続いて中村さんが語る。「本社が建つマイコンシティ 栗木地区には、建物の高さは20mまでという制限があります。その中でも心地良い空間 を確保したいと執務室の天井は構造体を露出させた、すなわち梁を出した状態としました。 この梁を活かした照明を考えたいという思いは、計画当初からありました」稲葉さんは 「照明器具の存在を感じず、光だけがシンプルに、そして梁がきれいに見えて、明るさ感 がある。いろいろとスタディして、『リニア32』を梁の上に使用することに。建物3面が窓 で囲まれ外光が入り明るいこともあり、昼光センサーで制御しています。窓側と中央側で 光の差が出るのでセンサーを6つに分けて設定し、自然に、滑らかに光がコントロールさ れるようにしました」と語る。「社員の皆さんは画像処理も行うので、オフィス環境の光の 色については丁寧に議論を重ねました。弊社オフィスに設置されている遠藤照明さんの 照明器具を使って、色温度の違いを細かく体験してもらい、最終的には4000Kに決ま りました」と中村さん。「また、SIGMAの全ラインナップを見渡せる場所、レンズとだけ向 き合える場所として『レンズセラー』を作りました。展示棚の発光面はイメージセンサー、 グリッド状に並んだ製品は画素に見立てました。無線調光システム『Smart LEDZ』を 使用し、光幕の奥にある、照明を細分化し、調光率を細かく調整。竣工直前まで調整作 業を行い、かなり理想に近い均一な光の状態にできたのは、とてもありがたかったです」