市制施行１００周年という節目に、未来のまちづくりを先導する建物として生まれ変わった宇部市新庁舎。 再生可能エネルギーの活用などサステナブルな、人にも環境にも優しい庁舎となっている。

1階から4階の執務室には、照明ボックスの上下にライン照明のLiner32を設置。無線調光システム『Smart LEDZ Fit Plus』により、アッパー照明は、お昼時間や夕方の就業時間になるにつれて色温度が暖色(3000K～2700K)に変化。まちの人が利用する窓口からも見えることから、訪れる人と働く人の両方が安らげるよう、7つのシーンを設定してスケジュール運転している。
さらに、ベース照明は照度センサーと連動して常に一定の明るさを確保。様々な業務が快適にできる光環境となっている。
照明では、タスクアンビエント照明と調光制御により、CASBEEの評価で建築物の環境品質と環境負荷低減性を高く評価され、最高評価のSランク(5つ星)を獲得。BELSの評価では照明全体でBEIを標準より約60％削減。ZEB Orientedを達成している。

さらに、外からも見える展望廊下の土壁には、次世代調光調色『Synca』の間接照明を採用。日中(3500K)、夕方(2500K)、夜(3000K)と時間帯で色温度を変化させ時の流れを視覚化。また、ライトアップのような使い方をすることも想定し、ピンクや黄色などのカラー演出も可能となっている。 　

※1 CASBEE：建築環境総合性能評価システムの略、建築物の環境性能で評価・格付けする手法
※2 BELS：建築物省エネルギー性能表示制度の略、建築物の省エネルギー性能の評価及び表示を第三者機関が実施する制度