マテリアリティ
当社のマテリアリティは、サステナビリティ方針のもと、光で人々の暮らしをより豊かに、幸せにすることを目指すとともに、当社の事業活動において地球環境と社会に与える影響に配慮し策定しました。重要度を総合的に評価し、持続可能な社会と企業の成長を実現するために優先的に取り組む課題として18項目のマテリアリティを特定し、そのなかの5項目を最重要課題として選定しています。
マテリアリティ特定プロセス
課題の抽出
当社のビジネスモデルからバリューチェーンを整理し、利益の源泉となる当社の強みと今後想定されうるリスクについて、役員を含む関係各所にヒアリングを行い、ESGの観点から事業活動におけるサステナビリティとしての課題を抽出しました。
課題の分析と重要度の評価
抽出した課題ごとに投下する経営資本の棚卸を行い、中期経営計画の方針や事業施策を踏まえ、社内議論を重ねたうえで当社にとっての重要度を評価し、18項目の重要課題(マテリアリティ)を特定しました。
評価をもとに課題を優先付け
重要課題を「社会およびステークホルダーにおける重要性」と「自社および経営における重要性」の2軸を掛け合わせてマッピングを行い、最重要課題として5項目を特定しました。
妥当性の評価・承認
サステナビリティ委員会及び取締役会にて協議を重ね、ESGの概念において客観性かつ妥当性があるかを評価し、それぞれの承認を得て決定しました。
マテリアリティマップ
遠藤照明グループのマテリアリティと戦略
サステナビリティの各テーマにおける様々な課題を、自社及びステークホルダーにとっての重要度を総合的に評価した上で、次の5つの項目を最重要マテリアリティとして特定し、取り組みを推進しております。
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より高効率な照明の追求
当社グループは、主力の提供製品がLED照明であることから、関連する温室効果ガス排出のほとんどが販売した製品の使用によるものとなっており、LEDを中心とした照明の高効率化と無線コントロールを中核に据えた照明制御技術の熟成により、使用される当社製品が排出する温室効果ガスの排出量の抑制に取り組みます。
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より効率的な資源の活用
製造工程での効率的な資源の活用を進めるとともに、製品の配送、利用中、廃棄後を含めた製品利用サイクルトータルにおける環境負荷低減の取り組みを進めます。
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新たな照明ソリューションの創造
省エネルギーと快適性やウェルネス・ウェルビーイングを両立させる照明システムの研究に取組み、社会的課題の解決への貢献を目指します。
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付加価値・ソリューション創造に応える人材
顧客の多様化するニーズを捉え、新たな付加価値やソリューションを創出できる人材を輩出すべく、そのために必要な高いスキルを社員が学び・習得するための環境と人事制度の構築を進め、社員のスキルアップの実現を促します。
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社員の活躍が組織の持続的成長を生み出す組織づくり
当社の経営目的である「個と組織の調和と永続」の実現のためには、社員の高いエンゲージメントが重要であると考え、そのために必要な人事制度や業務効率の改革を進めます。
遠藤照明マテリアリティ全18項目
【Environment】省エネ・省資源
社会への貢献
より高効率な照明の追求最重要課題
- 器具効率を改善し、温室効果ガスの排出を抑制する商品の開発
- その場に最適な光の調光が可能な省エネ製品の拡販
- より高度な照明制御を可能にする技術の開発
照明ソリューションを
より多くの地域と人へ
- グローバル市場への販売強化
- インドを含むアジア地域への販売拡大に向けた海外事業体制の強化
より効率的な資源の活用最重要課題
- 再利用可能な資源・部品の活用促進
- 適正在庫及び返品率の改善による廃棄製品の低減
- 過剰梱包を見直し、梱包材の小型化
環境問題への責任ある対応
- 環境負荷の少ない設備への代替実施
- 太陽光等の自然エネルギーの導入
【Social】ウェルビーイング
実現への
チャレンジ
新たな照明ソリューションの創造最重要課題
- IoT関連製品の開発(センサー・カメラ等との連携など)
- ソリューションの質の向上により、新たな空間価値を創造
光環境と照明空間が与える影響についての研究
- 産学共同による光の与える影響(人の健康・生産性、空間の快適性向上など)に対する研究の推進・科学的エビデンスの蓄積
- オフィスで働く人に対して照明がもたらす影響の検証
社会に光の可能性を伝え広げる
啓蒙・教育活動
- 光が与える様々な影響と当社が提供するソリューションがもたらす効果を知ってもらうセミナーの実施
- セミナーやイベントを通じて、幅広い対象者に向けて情報発信・教育活動の拡大
健全な調達環境
- サプライヤーとの適正・公正な取引関係構築
- サプライヤーの労働問題・環境問題等の把握と責任ある対応の推進
安定的な製品製造体制
- 国内外の工場を活かした製品・サービスの安定供給
- 災害時等のBCPの策定
高い品質保証体制による安心安全な製品供給
- ハード・ソフト両面での品質保証体制の構築
- 製品不具合・品質低下の防止に資する検査体制の強化
- 製品導入から利用・メンテナンスに至る顧客フォロー体制の構築
付加価値・
ソリューション創造に応える人材最重要課題
- 顧客の多様化するニーズを捉え、ソリューション提案できる人材の育成・教育体制の充実
- 人的資本への投資強化
多様な価値観・考えを持つ人材の活躍
- DE&Iの理解及び浸透
- 女性社員の活躍推進
社員の活躍が組織の持続的成長を生み出す組織づくり最重要課題
- 高い成果に報いる処遇制度と組織づくり
- 外部研修の実施
- 社員エンゲージメントの調査と検証
心身ともに安心・安全に働ける職場づくり
- 健康経営の推進
- 労働習慣の見直し・働きやすい労働環境の整備
- 柔軟な働き方を可能にする勤務体系の導入・促進
自社並びに関係する
ステークホルダーすべての人権の尊重
- サプライチェーン全体における人権問題の把握と適切な対応の検討
- 外注先へ施工技術等の研修を実施し、共に成長できる関係を構築
【Governance】価値創造を支える
組織の構築
ENDOの文化・風土の継承
- 経営理念の理解・浸透の促進
- 社員憲章を通じた価値観の共有・醸成
強固なガバナンス体制の整備
- 海外の拠点・販売国に関する関連法規の順守
- 取締役会実効性評価の分析・課題解決への取組み
ステークホルダーエンゲージメントの向上
- ステークホルダーに対する情報開示の充実・透明性の向上