医療法人真鶴会 小倉第一病院
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セカンドハウスとしてゆったりと過ごす 『Smart LEDZ』と『Synca』の光が創る穏やかな空間
お客様の声
セカンドハウスとしてゆったりと過ごす 『Smart LEDZ』と『Synca』の光が創る穏やかな空間
株式会社伊藤喜三郎建築研究所 九州支店 設計部
宮武 希実 様(右)
環境技術本部 電気設備部 江里口 綾花 様(元所員・左)
小倉第一病院は「透析患者の完全社会復帰」という設立理念を基本精神とし、真に患者中心の問題解決を果たしていく地域医療を追求されています。1972年 に夜間透析可能な透析専門有床診療所「北九州クリニック」を小倉北区真鶴に開設し、1985年には「小倉第一病院」に改組。以降、増築や改築工事により 増加する透析患者に対応されてきましたが、建物の老朽化や、より質の高い医療・ケアの提供のために小倉北区下到津に新築移転。設計コンセプトは明るく 前向きな生活を送るための「セカンドハウス(第2の住まい)」としました。
患者さんに優しく、スタッフがワクワクする。時間や季節の移ろいと響き合う光。
透析療法というのは1回に約4~6時間かかり、週に3日、年間では156日もの通院が必要です。今回「セカンドハウス」を設計コンセプトにしたのも、患者さんが日常から離れた「少しの非日常」を味わえる空間とし、通院治療が少しでも楽しみになる病院を目指したためです。病院の前を緩やかに流れる板櫃川のほとりに、 透析患者さん向けの高齢者住宅を備えた病院棟、立駐棟、薬局棟、広場等を計画。立駐からは渡り廊下で患者さんが2階の外来透析室へ直接移動できるよう になっています。この病院のシンボルとも言える透析室は、川側へと大きく開く形状に。バルコニーに柱を設けたことで、室内は柱のない広々とした空間が広がっ ています。特長的なのは高さ700㎜のスキップフロア構成としたことです。本来、バリアフリーが求められる病院処置室で段差はタブー視されるのですが、この 2段構成によって透析室の患者さん同士が向き合うことを避けられる上に、半個室空間も形成でき、外の景色を望める開放的な雰囲気を作ることができました。 建物の外に植えた高木が程良い目隠しにもなっており、移ろう季節を感じることもできるでしょう。さらには、スタッフから患者さんを見渡せることができ、安心で 安全に配慮できるのも段差のメリットです。段差のほかにはスロープを設置し、緊急時の搬送にも対応。また、長時間治療を受ける患者さんに直接風が 当たらない輻射空調も採用しています。照明は患者さんの目に直接光が入らない間接照明で、LED照明の色温度や明るさなどをコントロールすることで、 サーカディアンリズムへの配慮(快適性)と省エネ性を両立させた環境づくりを行っています。無線調光システム『Smart LEDZ』と調光調色『Tunable LEDZ』 により、エリアや時間毎に色温度や明るさを変えることが可能で、長時間治療を続ける患者さんが過ごしやすい光環境づくりを重視しています。 間接照明の照明器具は衛生面から、ホコリ溜まりが起こらないダストレスタイプを採用しました。コンセプトには「職員が働きやすい環境づくり」というのもあって、 MIP(Medical Information Plaza)と呼ぶスタッフの交流スペースも設置。職員の交流が活発になる多職種連携スペースとなりました。このスペースも、1日の時間にあわせて光が移ろいます。患者さんと接することなくひと息つける空間で、「病院にこんな空間が」と見学された方も驚いていらっしゃるようです。
※透析室他周辺エリアの照明コンサルタント : 株式会社松下美紀照明設計事務所
主な採用製品
EFK1050W
外来透析室
施工納まり図(参考)