- 医療・福祉施設
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- 北海道
医療法人社団豊武会 幌東病院
建築特性に柔軟に対応する照明計画で
光環境を最適化
幌東病院は、札幌市内の東部に位置し、240床の病床を持つ都市型中規模の慢性期病院である。内科と老年内科の診療をおこなっており、療養病床では主に循環器系・呼吸器系・消化器系の老人性疾患を取り扱う。そのため入院日数が長期にわたることも多く、日常の生活感覚を維持できるよう、病院建築においても自然光を積極的に活かし、四季の変化を感じられる工夫がなされている。
- 所在地:
- 北海道札幌市
- 竣工:
- 2017年6月
- 施主:
- 医療法人社団豊武会 幌東病院
- 設計・監理:
- 株式会社アトリエブンク
- 設備設計・監理:
- 株式会社アトリエブンク+株式会社総合設備計画 札幌事務所
- 施工:
- 伊藤組土建株式会社
- 電気工事:
- 浅海電機株式会社 札幌支店
- 撮影:
- 酒井広司(病室写真除く)
- 掲載事例集:
- 2018SPRING(2) 「医療・福祉施設特集号」
■建築特性に柔軟に対応する照明計画で光環境を最適化
入院患者には要介護の高齢者が多く、病室では介護の際にベッドを動かす必要が生じる。そのため、病室を壁状の構造にすることで柱型の出ない、レイアウト変更がしやすい構成とした。それに合わせて、病室照明においても、突起が少なく移動の邪魔になりにくい、コンパクトなベッドブラケットの特注開発が要求された。同製品は通常のカタログ製品が幅680mmに対し、幅340mmと非常に小型であるにもかかわらず、上向きアッパーライト・下向き読書灯・常夜灯の切り替え機能を持つ。また、一般的な4床病室では、窓側ベッドと廊下側ベッドの自然光の入り方が異なり、居住性に大きな差が出るという課題がある。同院では、病室と廊下の間の壁面をスチールとガラスから成るフラットな面で構成し、病床への開口を設けている。これにより、中庭からの自然光が反射・拡散し、廊下側ベッドにも自然光が回り、廊下側病室の居住性が格段に改善されている。照明においては、中庭に面した廊下の壁面近くにダウンライトを設置。壁面に明るさ感を確保することで、中庭とは逆の病室側へ視線を向けた際に暗さを感じさせないなど、建築の特性に対応した計画となっている。




