宮崎県立 宮崎病院
- 医療・福祉施設
- Linear series
- ライン照明
- 特注器具
- 九州・沖縄
病室で過ごす時間を自宅のように 特注のシーリングライトが叶える自由とぬくもり
お客様の声

病室で過ごす時間を自宅のように 特注のシーリングライトが叶える自由とぬくもり
株式会社日建設計 設計グループ
アソシエイトアーキテクト 滝口 秀樹 様
プロジェクトアーキテクト 見目 奈穂 様
大正10年に病床数100床で発足し、第二次世界大戦の終戦時には30床からの復興となった宮崎県立宮崎病院。復興に伴う経済成長とともに、徐々に 規模を拡大。「地域とともに歩み、良質で高度な医療を提供する、患者さん中心の病院を目指す」という基本理念は、時代が変わっても揺るぎないものであり、令和3年の開設100周年を期に、新病院を開設。診療機能を効率的に発揮できる機能的な病院で、気持ちを新たにさらなる飛躍を目指されています。
ベッド位置の自由度から辿り着いた、1床1シーリングライトという照明計画。
入院フロアが特徴的な形状になったのは、既存病院が建っている横に新病院を建てるという敷地の制約があったためです。敷地の制約がある中で、面積上の 効率化を図る必要がありました。また、県立病院なので必要な医療機能というのはしっかり確保した上で病院を作らなければならないという命題もありました。 そこで、ワンフロアの病棟を4看護単位とすることで、医療機能は確保しながら共用廊下の面積を縮小するなどして効率化を図れると考えました。照明は、通常 4床室の場合は、ベッドの頭側に間接照明やベッドブラケットが付くパターンが多いのですが、そうすると、照明器具の下に患者さんの頭が来るようなベッド配置 にしないといけない。患者さんの病状によっては、転落予防などを考慮してベッドを壁際に寄せるなど、配置を変えることがあります。そこで、さまざまな配置にも 対応できる照明器具にできないかと考え、特注の天井付けシーリングライトを採用することにしました。天井だと、どのようなベッド配置に対しても同じような明るさ が確保できる。さらに、患者さんは上向きに寝る場合が多いので、乳白アクリルセードで眩しさを軽減。3500Kの色温度は、家庭的な雰囲気を病室に 取り込むという意味でもよかったです。また、病室内の処置時の配慮として、シーリングの中央部にダウンライトの処置灯も付けました。どちらも調光機能を付加し、 ベッドの頭元でシーリングや処置灯の明るさ調整もできます。この病室のシーリングライトをはじめ、エントランスホール・スタッフステーション・デイルーム等 さまざまな場所において、「日本のひなた宮崎県」のシンボルマークにちなんだデザインを多用して、やわらかさ、求心性を表現しました。今後も患者さんの高齢化 は進むので、病院では「フリーレイアウト病室」の要望が多くあります。患者さんの容体に応じ、ベッド位置の自由な変更に対応できるシーリングライトのニーズは増えていくと思います。他の病院でも提案していきたいと考えています。
主な採用製品
調光シーリングライト(特注)
病室
温白色(3500K)
3233lm
17.2W
中央部処置灯:φ75ダウンライト
ナチュラルホワイト(4000K)
調光シーリングライト(特注)
病室