東急プラザ原宿「ハラカド」
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デザインの可能性を広げるリニアの光が、フロアごとで異なるリズムを奏でる
お客様の声

デザインの可能性を広げるリニアの光が フロアごとで異なるリズムを奏でる
株式会社乃村工藝社 クリエイティブ本部 第一デザインセンター デザイン2部
デザインディレクションルーム デザインディレクター 松﨑 道生 様
2024年4月に開業した東急プラザ原宿「ハラカド」。これまで様々なカルチャーを生み出してきた原宿・神宮前エリアで、多様な人々の感性を刺激する新たな原宿カルチャーの創造・体験の場として誕生しました。
コロナ禍を経て、業種を限定しない「雑居ビル」へ 多彩な出会いを生む「創造施設」の光
計画当初、東急プラザ原宿「ハラカド」は、もっと商業施設感のある事業形態でした。しかし、計画途中で世界的なパンデミック が発生したため、対面の東急プラザ表参道「オモカド」が商業施設性の色合いが強いのに対し、「ハラカド」はもっと柔軟な 形態での、例えるのであれば「雑居ビル」のような事業性を踏まえた施設コンセプトの方向性へと変えました。飲食店、物販、 オフィス等さまざまなテナントに対応できる「懐が深い」施設。今回、各フロアとも直線状の既成品での照明器具を採用したのですが、デザインについては各階で同じ見え方 になるのは勿体ないと思いました。「ハラカド」には大きな開口部があり、外から中の天井がしっかり見える構造となっています。それならば、フロアごとの見え方にリズムを 付けたい。ベースライトとして、しっかりとした明るさを確保できる『リニア32』を採用しつつ、直線の照明の組み方をフロアごとに変えて、見え方のリズムを構成しました。 地上に近い1階はグランドフロアで、明るさが出るように十字に器具をレイアウト。2階、3階はランダムな配置とし、天井の照明器具の配灯方向をデザインして異なる 見え方を演出しました。特に3階はクリエイターズプラットフォームでオフィスが多いのでマックスで明るくしたのですが、働きやすい環境と好評です。また、今回は一部の フロアで調光調色『Synca』や『Tunable LEDZ』を採用しましたが、オフィスも商業空間も、住宅でも、人が存在する空間では時間に応じて色温度や明るさが変わることは 大切だと思っています。特に「ハラカド」のような非日常性のある空間では、調光・調色は必然と考えています。無線調光の良いところは、空間が形成されてからでも色温度や 明るさを決めることができる点ですね。空間デザインの幅が広がり、施工後も光を変更ができるところは利点が大きいのではないでしょうか。原宿という街や時代の変化と ともに「ハラカド」も調色や調光で常に変化し、多彩な出会いを創出する「創造施設」であり続けることができればと思っています。