山鹿斎場 鹿峰苑
- 公共施設
- ーFit
- ーTunable
- ー次世代調光調色「Synca」
- Linear series
- 無線制御システム「Smart LEDZ」
- 調光調色
- 九州・沖縄
ご遺族にそっと寄り添い 葬祭場の可能性をもっと広げる『Synca』の光
熊本県山鹿市は、平成1 7 年に山鹿市・鹿北町・菊鹿町・鹿本町・鹿央町が合併して誕生した県の北部に位置する市。豊かな自然にあふれ、長い歴史を誇る良質な温泉があり、江戸時代の参勤交代路でもあった豊前街道沿いには、明治の芝居小屋や伝統的な建築物が並んでいる。山鹿斎場鹿峰苑は、三角屋根が印象的な外観の民営斎場。葬儀とは遺族が故人の冥福を祈り葬る儀式で、故人または遺族の信仰する宗教や宗派によってそれぞれのルールで行われる。火葬式・一日葬・家族葬・一般葬など、さまざまな葬儀の形がある・・・山鹿斎場鹿峰苑ではこういった多様性の時代における、これからの葬祭場の可能性を考えてリノベーション。式進行に合わせて照明を変える葬祭場はあるが、シーンの変更時にいくつもの壁調光器や大きな調光システムの何本ものフェーダー操作をしなければならなかった。今回、より滞りのない式進行とさまざまな葬儀の形やご遺族のご要望にお応えするため、祭壇部分に次世代調光調色『Synca』と、その操作に無線調光システム『Smart LEDZ Fit』を採用した。
■ご遺族にそっと寄り添い 葬祭場の可能性をもっと広げる『Synca』の光
今回の導入によって、リモコンのボタン一つで、簡単にシーンの変更ができるようになった。また、細やかなシーンの設定や淡いカラーの導入も可能に。宗教・宗派の作法やご遺族毎のご要望に応じた式を開催できるようになった。照明グループとしては、照明器具を1台1台制御することができる無線調光システムの特性を活かし、大ホールを前中央・前左右・後中央・後左右・祭壇間接照明・祭壇スポットライト等9つのグループに分け、それぞれの光の色(色温度)や明るさ(調光率)を細かく設定し、厳かな光で包まれる空間を演出している。さらに、式進行に合わせて作成した6つのシーンを、シーンセレクター壁付けリモコンを使いながら光を変化させ、ご遺族に寄り添った式が滞りなく行われるように配慮している。開式前は、祭壇側のスポット光を温かみのある色温度2700K調光率100%、祭壇周囲の間接照明を白い光の色温度4000K調光率100%点灯とし、厳粛な雰囲気とともに参列者の視線を祭壇に集める工夫が施されている。さらに式が進み、導師が入場される際は色温度4000K調光率100%の光を中央部分と祭壇部分に照射。弔辞・喪主の挨拶時は祭壇を白、全体を温かな色温度にする等、式の流れに沿ったシーンをコントロールしている。シーン間の移り変わりはゆっくりとしたフェード(7秒)で変化し、スムーズで心地良い式進行となっている。リモコンには式に合わせた6つのシーンのみ登録されているが、今後は例えば、飾られるお花によって灯りを変えることも検討。ご遺族の心を汲み取るような光を灯していきたいと考えている。