オフィス

施設に合わせた照明の選び⽅:オフィス

そのお悩み、ENDOなら解決できるかもしれません!
オフィスに最適な照明をご紹介します。

先進的なオフィスを見据えるキーワードとは? その照明のポイントとは?

先進的なオフィスを見据えるキーワードとして、ウェルビーイング/ABW/バイオフィリックデザインの3つがあり、それを実現する照明のポイントがあります。
3つのキーワード(ウェルビーイング/ABW/バイオフィリックデザイン)

ウェルビーイングとは? それを実現する照明のポイントとは?

先進的なオフィス照明を見据える1つ目のキーワード:ウェルビーイング
直訳すると「幸福」「健康」という意味で、より良い社会を築くための指標として近年重要視されているキーワードとして、以下にも言及されています。

  • オフィスやビル等の空間を、人の健康という観点で評価する空間評価システム「WELL認証」
  • 従業員の健康管理や健康増進の取り組みを投資と捉え、経営的な視点で考えて戦略的に実行する経営手法である「健康経営」
  • 持続可能な開発目標である「SDGs」

ここでは、空間認証システム「WELL認証」における照明のポイントをご説明します。
Green Building Japan.ホームページ「WELL v2 評価項目」より引用

WELL認証における、光の評価項目

WELL認証における、光の評価項目

建築物の評価システム「WELL Building Standard=WELL認証」では、空気・水・食物・光など各分野ごとに評価項目があります。
その中の光コンセプトは、光への曝露を促し、視覚的、精神的、および生物学的な健康に最適な照明環境の創出となっており、具体的には9項目あります。
・必須項目(2項目):光曝露 と ビジュアル照明デザイン
・加点項目(7項目):サーカディアン照明デザイン、グレア制御、昼光へのアクセス強化、視覚的バランス、人工照明の質、入居者による照明制御

照明のポイントは、
・用途にあわせて、どんな光(=光の質・光の色)を、
・どれだけの量(=照度)を、
・どのタイミング(=時間)で浴びるのか?それをどうコントロールするのか?

ここでは、WELL認証の光評価項目の中でも、照明設備や照明制御に関わる項目で特に重要な3項目:サーカディアン照明デザイン、人工照明の質、入居者による照明制御をご説明します。

WELL認証の光評価重要項目その1:サーカディアン照明デザイン

WELL認証の光評価重要項目その1:サーカディアン照明デザイン

WELL認証では、昼夜周期によるサーカディアンリズムの調整のための適切な光曝露を要件としています。
より自然光に近づけた明るさ・色温度のリズムを人工照明で作ることで、睡眠の質や気分、認知機能の改善に役立つとされており、少なくとも4時間、メラノピック照度を最低275EML達成することを推奨しています。

コラム
サーカディアンリズムとは?

生物には体内時計というものがあり、人間は24時間+αの体内リズムを持っています。そして、その+αの時間を朝陽等の外界環境と同調し、24時間周期に修正しています。しかし現在は、室内で生活するために日中は光を浴びる量が少なく、逆に夜は大量の光を浴びていることから、体内リズムが乱れていると言われています。その乱れはメラトニンというホルモン分泌に影響を及ぼし、睡眠障害をはじめ多くの健康被害の原因になると知られています。

サーカディアンリズムとは?

コラム
メラノピック照度とは?

照明の分光分布(光の波長と強さ)とipRGC(視細胞)の感度によって得られる光の量を表す単位


私たちの眼には数種の視細胞があります。まず、明暗を認識する光受容体があり、これを表現するものが一般的に使われてきた「照度」でした。2002年に第三の光受容体(ipRGC=アイピーアールジーシー)が発見。ipRGCの感度によって得られる光量を「等価メラノピック照度」と言います。このipRGCに影響を与える波長が多い光ほど、メラトニン(睡眠ホルモン)分泌は抑制され覚醒し、集中力がUP。逆に波長が少なければ感知されにくく、メラトニンが分泌されることでリラックスしたり眠気を感じたりします。

よって、人の持つ体内リズム(サーカディアンリズム)に沿って、等価メラノピック照度も考慮し、日中は高色温度、夕方以降は低色温度といった、より自然光に近づけた明るさ・色温度のリズムを人工照明で作ることで、精神的・生物学的な健康に最適な照明環境を創出することが可能となります。

等価メラノピック照度とは?

WELL認証の光評価重要項目その2:人工照明の質

WELL認証の光評価重要項目その2:人工照明の質 CRI>90

WELL認証では通路を除くスペースでは、高演色である90より大きい(CRI>90)ことを要件としており、それによってユーザーの快適性とウェルビーイングが向上し、健康的な環境を生み出すことに寄与するとしています。

コラム
CRIとは?

光源の演色評価指数 (Color Rendering Index) 
国際電気標準会議(International Electrotechnical Commission:IEC)より

日本の照明器具においては平均演色評価数(Ra)と呼ばれる指標で表されることが多く、物体がもつ色をどのくらい忠実に再現できるかを表すものです。CRI(Ra)は100に近いほど良いとされ、標準的なLED照明はRa80以上あります。

CRI>90

WELL認証の光評価重要項目その3:入居者による照明制御

WELL認証の光評価重要項目その3:入居者による照明制御

先程の体内リズム(サーカディアンリズム)をサポートする自動制御に加え、制御できる照明ゾーンが細かく設定されていたり、入居者(使用者)が、色温度や照度を自由に、しかもコントロールパネルや携帯電話などで手軽に制御できることを、WELL認証では推奨しています。

  • 体内リズムをサポートするような自動制御
    スケジュール運用
  • 制御のための照明ゾーンを細かく設定
    ・アンビエント照明は約60㎡に1台か10人に1台(ポイント1)
    ・アンビエント照明は約30㎡に1台か5人に1台(ポイント2)
  • 使用者が色温度や照度を自由に制御
    少なくとも3つの照明レベルか光量を変更できるシーンを持ち、色か色温度、様々なグループもしくはプリセットシーンによるの光の配分の1つ以上が変更できる
  • 使用者が手軽に制御できる
    各照明ゾーンと同じ空間に設置されたスイッチやコントロールパネル、もしくはコンピューターや携帯電話で利用できるデジタルインターフェースが用意されているプレゼンテーションやプロジェクション(ウォール用の照明は別途制御)


ABWとは? それを実現する照明のポイントとは?

先進的なオフィス照明を見据える2つ目のキーワード:ABW(エービーダブリュ=アクティビティ・ベースド・ワーキング)
仕事内容に合わせて働く場所や時間などを選ぶ働き方で、集中作業は静かな部屋で、ミーティングはリラックスして意見交換できる部屋でなど、フレキシブルに場所を選んで働く、働き方を促す環境づくりが求められています。

照明としては、「そのエリアの目的に即した色温度・照明設計」「パフォーマンスをさらに向上させる光」「働く人の心身の健康に配慮する光」「コントロールのしさすさ」など、ABWという考え方に付加価値を生み出す照明設計ができると考えます。

ABWという考え方に付加価値を生み出す照明

ABWという考え方に付加価値を生み出す照明


バイオフィリックデザインとは? それを実現する照明のポイントとは?

先進的なオフィス照明を見据える3つ目のキーワード:バイオフィリックデザイン
ウェルビーイングを高めるため、建物の中で自然を感じられる環境を再現。植物だけでなく光や音や香り、水など様々な工夫を用いて設計を行う考え方です。
バイオフィリックデザインを取り入れたオフィスで働く人の方が、そうでない人に比べて、“生産性が6%UPした、幸福度が15%UPした、創造性が15%UPした”という調査結果があり、心理的な面でプラスに働き、業績の向上につながると言われています。

同調査からオフィスに求められている要素のトップは自然光であるということ/室内で植物を育成するには「水」「光」「風」「湿度」等が必要であり、さらに必要な「光(波長)」があることも分かっています。

バイオフィリックデザインに付加価値を生み出す照明

バイオフィリックデザインと照明
グリーンアメニティデザインと照明

働く人が、心身ともに健康であることを、光でサポートできないか?

室内に自然光と同じような1日の流れをつくり、働く人が目的や気分にあわせた光環境を選択できる照明計画で、働く人の健康をサポートします。
オフィスに1日の流れをつくり、働く人の健康を照明でサポート

オフィス空間に、等価メラノピック照度を考慮した、1日の時間の流れ(サーカディアン照明デザイン)をつくる。

太陽のリズムと人間の体内リズムは密接に関係しています。
1日の多くの時間を過ごすオフィスの照明環境が体に及ぼす影響は多大。
室内に自然光と同じような1日の流れをつくり、体内リズムの調整をサポートすることは、働く人の健康を支えると考えます。

上述のWELL認証でご説明したサーカディアン照明とメラノピック照度を考慮し、昼間は覚醒・集中を促す自然光とのギャップが少ない12000Kで体内リズムを整え、位相反応曲線において睡眠相後退に影響を与える16:00以降は青色成分の少ない温かみのある色温度へ自動的に照明がシフトする光環境を整えます。

等価メラノピック照度を考慮した、1日の時間の流れ(サーカディアン照明デザイン)をつくる

働く人が目的や気分にあわせた光環境を選択できる、フレキシブルで、パーソナルな照明

個人の視覚とサーカディアン要件を満たすだけでなく、カスタマイズ可能な照明環境を整えることで生産性・メンタルヘルスの改善・ストレスの低減・視力の改善に役立ち、ウェルビーイングを高めると考えます。

照明制御

より自然光に近い体内リズム(サーカディアンリズム)のサポート と 人工照明の質におすすめの製品

次世代調光調色「Synca」

次世代調光調色『Synca』

  • 「自然の光」「色味調整」「カラー演出」を1台で備えた新しいLED照明
  • 照明器具1台で、自然光のような明るさと色温度の調整が可能(ろうそくの1800K~青空光の12000Kまで)
  • 12000Kを代表とする高色温度で、より効率的にメラノピック照度を確保します。
  • 高演色Ra92で、より快適な質の高いオフィス環境を創出します。

導光板採用のパネル厚20mm 薄型ベースライト

導光板採用の薄型ベースライト

Syncaと光と、タスク&アンビエント手法の組み合わせが可能。パネル厚20mm

リニアベースライト

リニアベースライト

端部・側面まで発光するユニットを連結することで、空間にシームレスな光のラインを実現

フロアスタンド

フロアスタンド

上下の配光を個別にコントロール可能な、タスク&アンビエント照明。

体内リズム(サーカディアンリズム)のサポートにおすすめの製品

調光調色「Tuneble LEDZ」

調光調色『Tuneble LEDZ』

  • 照明器具1台で、明るさと色温度の調整が可能(電球色2700K~昼光色6500Kまで)
  • ENDOの調光調色(無線制御)は、単なる調光器具(色温度固定/PWM・位相制御)よりも低価格!
  • 圧倒的な品揃え。空間まるごと調光調色が可能です。

リニアベースライト

リニアベースライト

端部・側面まで発光するユニットを連結することで、空間にシームレスな光のラインを実現

スクエアベースライト

スクエアベースライト

用途や空間にあわせて光量・色温度調整が可能なランプ式ベースライト。TWIN TUBEシリーズ。

レースウェイ用ベースライト

レースウェイ用ベースライト

本体レスで、レースウェイに直接&簡単取付で調光調色。工具不要で、施工時間を大幅に削減することが可能です。

照明制御におすすめの製品

照明制御におすすめの製品

無線調光システム『Smart LEDZ』

  • 体内リズム(サーカディアンリズム)をサポートする自動スケジュール制御が可能。
  • 無線調光なので照明器具を1台1台コントロール可能。使用者が色温度や照度を自由に制御することができます。
  • 既存天井の改装工事でも信号線の工事が必要なく、器具取替のみ。導入コストが削減できます。

会議のアイディアやオフィスのコミュニケーションを活発にしたい。

会議の目的やシーンにあわせて光を切り替えることで、新たな発想や生産性の向上を促すことができると考えます。

目的に合わせて光を変え、人を促す。

例えば、通常の会議シーンでは高めの色温度と照度で資料が見やすい色温度と照度を設定。自由にアイデアを出し合うようなクリエイティブなミーティングでは温かい色温度でリラックス感を演出。光の色温度と明るさを変えることで、場に応じた最適環境を創り出すことが可能です。
目的にあわせて光を切り替える


目的にあわせて光を切り替える

シーンにあわせた光に切り替える

通常の会議時、プロジェクター投影時、プレゼンテーション時、リコモンやスマートフォンで照明を切り替えことで、光環境を最適化。ストレスなくプレゼン等に集中することが可能となります。
シーンにあわせて光を切り替える

目的やシーンに応じた照明の切り替えにおすすめの製品

無線調光システム『Smart LEDZ Base』

無線調光システム『Smart LEDZ Base』

  • 無線調光システム『Smart LEDZ』の中で、もっとも視覚的にわかりやすい操作画面とワンタッチボタンで、直観的な操作が可能。
  • 無線調光なので照明器具を1台1台コントロール可能。使用者が色温度や照度を自由に制御することができます。
  • 照明シーンやスケジュールがあらかじめ用意されているため、そのままお使いいただくことも、カスタムしてお使いいただくことも可能です。

流行りのバイオフィリックデザインをオフィスに取り入れるにあたり、光で注意する事は?

人に寄り添ったウェルビーイングな光環境と植物育成(バイオフィリックデザイン)の両立が必要

植物に必要な「光(波長)」とは?

観葉植物に必要な明るさと、植物の育成に必要な波長の確保が重要

観葉植物に必要な明るさ

観葉植物に必要な明るさ

植物によって必要な明るさは異なります。その植物に合った量の光を照射することが大切ですが、一般的に観葉植物の維持には、1,000~3,000lxが必要だと言われています。

葉の形成や光合成に必要な光(波長)

画像

植物の育成には、葉や茎の成長に必要な青い波長(400~500nm)と、光合成に必要な赤い波長(600~700nm)が必要

人に寄り添ったウェルビーイングな光環境と植物育成(バイオフィリックデザイン)を両立する光環境とは?

これからのオフィスは、人の健康を考えた、サーカディアンリズムを整える光の運用(調光調色)は必須であり、そのウェルビーイングなオフィスにはバイオフィリックデザインは欠かせない要素です。人と植物が共存できる光環境を実現するためには、植物の育成に必要な光の波長を考慮することが重要であり、植物に対しての照度や波長が足りない場合は、夜間に赤い波長と青い波長をしっかりと補光する等の工夫が必要です。
人に寄り添ったウェルビーイングな光環境と植物育成(バイオフィリックデザイン)を両立する光環境

バイオフィリックデザインにおすすめの製品

バイオフィリックデザインにおすすめの製品:植物に必要な「光」と「風」と「時」をパッケージした『Synca Green System 』

植物に必要な「光」と「風」と「時」をパッケージした『Synca Green System 』

  • 植物に必要な赤の波長と青の波長を含む光:次世代調光調色『Synca』
  • 適度な空気の流れ(風)が植物の光合成や呼吸を促進:空気環流システム[fu:ryu:]®(フーリュー)
  • 人が活動する時間帯は、人のための光を。夜間の人が居ない時間帯は、植物のための光に切り替え、ウェルビーイングとバイオフィリックデザインを両立する:無線調光システム『Smart LEDZ』

※詳しくは、最寄りの営業所までお問い合わせください


働く人に負担をかけずに、無駄な電力を削減したい。

各種センサーや照明の自動コントロールにより、エネルギーの最適化が可能です。

各種センサーの活用で、自動で省エネ

人感センサーで人の在/不在を、照度センサーで自然光の明るさを自動検知し、省エネを図ることが可能

昼光活用

昼光活用で省エネ

人感センサー

人感センサーで省エネ

色温度と照度の関係を活用し、最適な照明環境と同時にエネルギーを削減

色温度と照度の組み合わせには最適な法則(クルーゾフ効果)があります。例えば、電球色系の低色温度時は照度を下げることで、心地よい空間づくりと同時に、エネルギーを削減することが可能です。
低色温度時は照度を下げることでエネルギーを削減
コラム
色温度と照度の関係(クルーゾフ効果)

色温度と照度には「クルーゾフ効果」と呼ばれる法則があります。例えば色温度の低い光は、照度が低いと穏やかで暖かい快適な印象を与えますが、照度がある程度より高くなると、逆に暑苦しく不快感を与えるというものです。光環境を設計する際は、このような 快適性に配慮することも大切です。また、この法則により低色温度時は照度を下げ、同時にエネルギーの削減を図ることが可能です。

クルーゾフ効果

最適な照明環境と省エネの両立におすすめの製品

最適な照明環境と省エネの両立におすすめの製品

ENDOの照明空間マネジメントシステム「Smart LEDZ」なら、最適な照明環境と省エネの両立が可能。

  • 各種センサーやスケジュール設定により、単純なLED化以上の省エネが可能です。
  • 既存天井の改装工事でも信号線の工事が必要なく、器具取替のみ。導入コストが削減できます。
  • 調光調色器具により、明るさだけではなく、色温度の制御も可能です。

製品に関するお問い合わせは、以下のメールフォームから受け付けています。


カタログのご案内

製品に関する詳しい情報は総合カタログをご覧ください。

遠藤照明の体験型オフィス「Synca U/X Lab」のご案内

プロユーザー向け。”これからの働き方”を光でデザインする、遠藤照明の体験型オフィス「Synca U/X Lab」へ是非ご来場ください。

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