調光調色をオススメする理由
健康経営への関心の高まりや多様な営業形態により、ひとつの空間に求められる役割は多様化しています。
オフィスや商業施設では、時間帯や用途に応じて空間の使われ方が変化し、それに合わせた環境づくりが求められています。
こうした変化に対して、一定の明るさ・光色の照明では、最適な光環境をつくることが難しくなっており、
これからの照明には、空間に合わせて光環境を柔軟に調整することが求められます。
光環境は「変える」時代へ。
調光調色をオススメする理由をくわしくご紹介します。

調光調色とは?
照明の明るさを調節する機能を「調光」、光色を調節する機能を「調色」、その両方を調節できる機能を「調光調色」といいます。
LEDの進化により、1台の照明器具で明るさと光色の両方を制御することが可能になりました。
自然光は、朝・昼・夕方と時間の経過とともに、明るさや光色が変化しています。
調光調色は、こうした自然な光の変化を人工照明で再現することができる照明手法です。
明るさ(照度)と光色(色温度)をコントロールすることで、空間に適した光環境をつくることが可能になります。
調光調色をオススメする理由1
時間に応じた光環境で、心身を健やかに整えることができる
室内に自然光と同じような1日の流れを作ることができるため、健やかな生活リズムをサポートします。
「調光調色」機能による光運用で、照明環境と自然光とのギャップを少なくし、体内リズムの調整をサポート。人の健康を支える環境づくりに貢献します。
オフィス
一日の大半を過ごすオフィス。調光調色機能を活用し、時間に応じて光を変化させることで体内リズムを整え、健康的なオフィス環境を実現。「働き方改革」「健康経営」を支えます。
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「CODO」プロジェクト
午前 色温度 6000K
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午後 色温度 4250K
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夕方 色温度 2500K
保育施設
調光調色により、無理なく安定した生活リズムを育み、子どもたちの心身の成長をサポートします。
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聖和かいせい保育園
7:00~10:00 色温度 5000K
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10:00~15:00 色温度 4200K
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17:00~19:00 色温度 3000K
高齢者施設
調光調色で、日中の覚醒や良質な睡眠リズムを整え、「穏やかな日常」を過ごしていただくことをサポートします。認知機能障害(昼夜逆転)や感情・行動改善に繋がる可能性も現在模索中。
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長森いきいき倶楽部「Lachic」
朝・起床時(6:30~)
覚醒を促す、白くて明るい自然な光 -
夜(19:00~)
良質な睡眠へと導く光 -
深夜(21:00~)
眠りを妨げずトイレ等の配慮も忘れない常夜灯の光
コラム
体内リズムと光の関係
生物には体内時計というものがあり、人間は24時間+αの体内リズムを持っています。そして、その+αの時間を朝陽等の外界環境と同調し、24時間周期に修正しています。しかし現在は、室内で生活するために日中は光を浴びる量が少なく、逆に夜は大量の光を浴びていることから、体内リズムが乱れていると言われています。その乱れはメラトニンというホルモン分泌に影響を及ぼし、睡眠障害をはじめ多くの健康被害の原因になると知られています。
※WELL認証でも、体内リズム(サーカディアンリズム)に配慮した、健康で快適な照明計画が求められています。
コラム
データでわかる「光と健康」
・日中に光を多く浴びると、メラトニンの分泌を促す
メラトニンの分泌量は日中に浴びた光の量(明るさと時間)にも影響されることが報告されています。1日で1000lx以上の光を浴びた時間が長いほど、メラトニンの分泌も多くなるという実験結果があります。
・夕方以降の暖かみのある光が、睡眠の質を上げる
夜間に青色の光を浴びるとメラトニンの分泌が抑制され、睡眠の質が低下します。強い光が睡眠位相を後退させる16:00以降は低色温度にシフトさせます。
調光調色をオススメする理由2
行動や作業目的に応じた光で、生産性を高めることができる
目的に応じた最適な光に切り替えることで、生産性の向上に貢献します。
集中力を高めたり、数値など精密作業のミス防止には白色系の光が、クリエイティブな発想やディスカッションをするときなどはリラックスする低色温度の光が適しているという研究結果があります。
オフィス(会議室)
会議の内容やシーンに合わせて光を選択し、光でコミュニケーションや生産性を育みます。
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三菱マテリアル 本社オフィス
ミーティング時
明るく快活なイメージ -
プレゼンテーション時
プレゼンテーターにしっかりと光が当たり、プレゼンに集中 -
ラウンジ利用時
色温度を落として、ゆったりとしたイメージでディスカッションを促す
オフィス(パーソナルエリア・集中エリア)
個人が作業しやすいようにレイアウトされたWEBミーティングゾーンや集中作業ゾーンでは、
コワーキングゾーンや固定席のように時間経過に伴って徐々に明るさや色温度が変化するよりも、
使用者が好む明るさや色温度にパーソナライズする方が、集中力アップやストレス低減に寄与することが分かっています。
スポーツ施設
身体や気持ちに合わせて、色温度と明るさを切り替え、よりトレーニングに集中できる時間を創り出します。
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飯塚市総合体育館 トレーニングルーム
色温度 3000K
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色温度 5500K
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色温度 12000K
コラム
高色温度を活用して集中を引き出す
・上方からの光を高色温度にして、集中を高める
下方からの光よりも上方からの光が光受容細胞に影響し、覚醒・集中につながることが分かっています。
タスク照明とアンビエント照明を混光して、机上面の色温度と明るさを同等にした「A」と「B」を比較した場合、「B」の上方からの光が高色温度の方が作業者の心拍数が上昇し、ミスが減少する傾向にありました。
・手元の光を好みで調節し、快適な作業環境に
作業者が自分の好みや気分によって手元の色温度や明るさを選べることが、快適性やストレスの軽減につながると分かっています。
重要なのは、「作業に適した色温度を一律に設定する」のではなく、「作業者自身が選べる」状態にすることです。
調光調色をオススメする理由3
シーンや素材に応じた光環境をつくることで、空間の魅力や価値を高めることができる
時間や季節に応じて光を切り替えることで、空間の魅力を高めます。
朝はさわやかな光/午後は温かみのある落ち着いた光、夏は高色温度/冬は低色温度にする等、光でおもてなしを。また、色温度を変えることで心理的に温熱感が変化するという研究結果もあります。
素材にあった色温度を選択することで、対象物をより豊かに魅せます。
例えばレンガは低色温度/緑・グリーンは高色温度と、その素材にあった色温度を照射することで対象がより際立ちます。
ピンポイントに調色を取り入れることで、対象物を強調します。
周囲環境より少し高い色温度で照射することで対象がより際立ち、離れた場所からの視認性が上がります。
調光調色をオススメする理由4
快適性と省エネルギーを両立することができる
色温度と照度の最適な関係で、人に心地よい空間づくりと同時にエネルギー(電気代)を削減します。
色温度と照度には「クルーゾフ効果」と呼ばれる法則があります。例えば色温度の低い光は、照度が低いと穏やかな印象を与えますが、照度が高すぎると、逆に暑苦しく不快感を与えます。光環境を設計する際は、快適性に配慮することが大切です。
この法則により低色温度時は照度を下げ、同時にエネルギーの削減を図ることが可能です。
照明は、単なる設備から健康・生産性を支える「経営インフラ」へ
健康的に働きながら、生産性もアップする
このように調光調色は、時間やシーンに応じて光環境を変えることで、心身への配慮と行動・目的に応じた環境づくりを両立する照明手法です。
当社では、サーカディアンリズムと働くスケジュールを組み合わせた「ワークサイクル・リズム」という考え方を提案しています。
体内リズムを整えるに加え、1日の業務内容や時間帯に応じて光環境を調整することで、
空間にメリハリが生まれ、快適性と生産性の向上につながります。
次世代調光調色「Synca」で、さらに快適に
一般的な調光調色と比べ光色が幅広く12000K~1800Kを表現できる「Synca」。私たち人間が持つ体内リズムに影響を及ぼす、等価メラノピック照度(EML)を効率的にコントロールすることで、より人が快適に過ごすことができる環境を創り出すことができます。
朝:「Synca」の高色温度8000Kの光で覚醒・集中を促す
Syncaの高色温度の光はipRGCが受容する波長域に含まれる波長が多く、等価メラノピック照度が高くなります。覚醒を促し集中力を高めるためにより適した色温度です。
夕方:「Synca」の低色温度の光でリラックスをし良質な睡眠を得る
Syncaの1800KはipRGCが受容する波長域の波長が少ないことがわかります。ろうそくの炎と同等の光色で、睡眠前や心を落ち着かせたり、リラックスしたいときに最適な色温度です。
コラム
「覚醒・集中」と「睡眠・リラックス」をコントロールする等価メラノピック照度
等価メラノピック照度(EML)とは、体内リズムに影響する光受容細胞が感じる明るさを表した単位のことで、WELL認証の評価項目にも掲げられています。午前中は等価メラノピック照度が高い光、16時以降は等価メラノピック照度が低い光にすることで、体内リズムの調整に寄与すると考えられます。
※人々の健康とウェルビーイングに焦点を合わせた性能評価システム「WELL 認証」
プラス3pt 基準
・16時までに等価メラノピック照度275EML 以上の光を4時間
・16時以降は睡眠に向けて等価メラノピック照度150EML 以下に
次世代調光調色「Synca」で、さらに豊かに
・季節と時間のうつり変わりに合わせて心地良く感じる光環境を演出
・目的に合わせた光でレイアウトにも柔軟に対応
・イベントに応じて空間に彩りを添えるカラー演出も
保育施設:「フレーベル館 Kinder Platz」イオンモール新利府南館
子供に影響を及ぼす光環境として「太陽光に近い波長」「体内リズム」「カラー」の3点に配慮。光で子供の自発的な遊びを促し、心の豊かな成長を育む。
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日中の太陽光の下のような遊び場を再現 昼 13:00/天窓 :色温度12000K 調光率100%/全体 :色温度4000K 調光率80~100%
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夕焼けをイメージするような遊び場を再現 夕方 17:00~/天窓 :色温度2800K 調光率65%/全体 :色温度4000K 調光率60~70%
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「光あそび」のコーナー/ベールトーンの121色より、5色を選択して柔らかなカラーシャドーを実現。
オススメ製品:
ENDOの調光調色シリーズは、お客様が必要とされる光色やカラー演出のニーズに応じて、「Synca」と「Tunable LEDZ」の2つからお選びいただけます。
遠藤照明の体験型オフィス「Synca U/X Lab」のご案内
人と光の理想的な関係を追求する遠藤照明が、「健康」「快適」「コミュニケーション」「生産性」を光で提案する『Synca U/X Lab』
エビデンスに基づく光の効果と、カーボンニュートラル実現に向けて、より少ない資源でエンゲージメントの高い働き方を創出・追求するライブオフィスへ是非ご来場ください。
※東京・大阪・福岡の3拠点で体験可能
※完全予約制(法人様限定)
製品に関するお問い合わせは、以下より受け付けています。



