アウトドア
LIGHTING+ for Outdoor
アウトドアにおいてもLEDが当たり前となり、これまでの照明とは異なるLEDの特性等を踏まえた屋外光環境のあり方が模索されています。LED時代のアウトドア照明に最適な考え方をご紹介します。
良好な光環境とは?
地域の社会的状況を踏まえ、良好な光環境を実現する。
光害対策ガイドライン
良好な光環境とは、地域の社会的状況や生態系・夜空を含む自然環境特性を踏まえ、適切な照明により社会の安全性・効率性・快適性や良好な景観を確保しながら、省エネルギーの実現や自然環境への影響を最小化する十分な配慮がなされた光環境のことである。-環境省:光害対策ガイドラインより
目指すべき良好な光環境は地域の特性に応じて異なり、地域の社会状況、自然環境の豊かさや星空観察などの地域資源を保全する観点などから、地域の特性に応じた「光環境類型(E1.里地など/E2.郊外など/E3.都市の周辺など/E4.都市中心部など)が設定されています。

光害対策ガイドラインとは?
環境省が、屋外照明の適正化等により良好な光環境の形成を図り地球温暖化防止に資することを目的に、「光害(ひかりがい)対策ガイドライン」を平成10年度(1998年)に策定。その後、平成18年度(2006年)改訂。
平成18年度(2006年)の改訂から15年が経過し、この間、LED照明が広く普及するなど地域を取り巻く光環境も大きく変化していることから、令和3年3月(2021年3月)に当該ガイドラインの再改訂が行われました。
安全・安心をはじめ、人に配慮した屋外照明のポイントとは?
歩行や視作業の安全・安心を確保する。
鉛直面・誘目性の考慮
屋外で明るさ感を効率的に得るには、鉛直面照度を高めることが非常に効果的です。街並みや樹木などシンボル的な存在のライトアップは、安心感につながります。
また、夜道を歩くうえで、誘目性を高め歩行者に無意識に注意を促すことは、歩行者の安全を守ることにも繋がります。
誘目性を意識してデザインすることで、導線や位置把握の手助け、段差の注意喚起など安心して歩くことができる空間をつくることが可能となります。


夕方以降に点灯される屋外照明についても、サーカディアンリズム(概日リズム)に影響を及ぼす可能性があることを考え、調光調色・スケジュール運転を採用する。
夜間に浴びても生体リズム(サーカディアンリズム)に影響を与えにくい色温度を選択する。
サーカディアンリズム(概日リズム)は睡眠と深い関係があるため、夜間は必要以上の光を使用せず、比較的青色光の少ない低色温度の照明を使用することが望ましい。
-環境省「光害対策ガイドライン」より


生物には体内時計というものがあり、朝陽等の外界環境と同調し24時間周期に修正しています。しかし現代は体内リズムが乱れていると言われており、睡眠障害をはじめ多くの健康被害の原因になると知られています。
夕暮れ・夜・深夜など、歩行者等の使用状況を鑑み、時間に応じて光を制御する。
今まで屋外照明には蛍光灯や放電灯が使用されてきましたが、寿命が長いかわりに調光することが難しい光源でした。
LED照明ならびに制御技術の発達により、屋外照明においても調光・調色が可能となりました。

環境省「光害対策ガイドライン」より
人工光は、動植物に様々な形で影響を及ぼす。
その程度は対象の動植物の種類と環境条件や季節等によって千差万別であり、個々の地域に応じた対策が必要となる。
光害の影響を受ける夜行性の動物の代表として、蛾類が挙げられる。光の波長や蛾の種によって影響の程度に違いがあるものの、生殖機能への影響などが数多く報告されている。
植物は光合成や花芽形成等において屋外照明の影響を受け、生育・開花・結実等が過度に促進されたり抑制されたりすることがある。植物への影響についても、波長によって影響が異なる。
グレア(まぶしさ)を考慮し、適切な配光制御を実施する。
オプションフードでグレアを抑制した、目にやさしいライトアップ
フードやルーバを装着することで不快なグレアを抑えます。

配光ラインナップの使い分けで、周囲への漏れ光に配慮
拡散配光やレクタングル配光(狭角配光)など

グレアとは?
グレアとは、視野の中に極端に高輝度な部分があるか、又は過度の輝度対比があるために視対象を見る能力の低下若しくは不快感のどちらか、又は両方を生じさせる視覚の条件又は状態のことを言います。
屋外光環境を、より豊かに彩る方法は?
最適な光で効果を出す。人や空間を魅力的に彩る。
適切な、色温度・色味(Duv)調整
素材にあわせた最適な色温度・明るさ、色味(Duv)を選択することで、レンガの赤みをより鮮やかに、緑をよりイキイキと見せることが屋外照明でも可能です。

高演色LEDの採用
演色性の高い光で、対象物をより鮮やかに

季節を彩る

季節に応じた色温度の切り替えやカラーライティングにより、日本の豊かな季節をより豊かに彩ります。
場所性を創出する

エリアを光で色分けすることで、仕切りで隔てることなく独立性を高めることができます。より空間の意匠や機能・用途の認識を促します。
快適性と省エネ性を両立する、LED時代のアウトドア照明とは?
最新LED+調光調色で、快適性と省エネを両立する。
屋外照明も、光を制御(調光調色)
政府は2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする、カーボンニュートラルを目指すことを宣言しました。
良好な照明環境とカーボンニュートラル(省エネ)の両立は、屋外環境においても重要な取り組みです。
色温度と照度の組み合わせには最適な法則(クルーゾフ効果)があります。例えば電球色系の低色温度時は照度を下げることで、心地よい空間づくりと同時にエネルギーを削減することが可能。時間帯にあわせて光を制御し、アウトドア照明の快適性と省エネ性を両立します。

人通りや周辺環境等を考え、深夜はさらに光を抑える


色温度と照度の関係(クルーゾフ効果)
色温度と照度には「クルーゾフ効果」と呼ばれる法則があります。例えば色温度の低い光は照度が低いと穏やかで暖かい快適な印象を与えますが、照度がある程度より高くなると逆に暑苦しく不快感を与えるというものです。この法則により低色温度時は照度を下げ、同時にエネルギーの削減を図ることが可能です。
さらに詳しい資料は、以下メールフォームからお申込みください。
LED時代の、アウトドア照明とは?
LED時代の、アウトドア照明におすすめの製品

次世代調光調色『OUTDOOR Synca』
- 「自然の光」「色味調整」「カラー演出」を1台で備えた新しいLED照明
- 照明器具1台で、自然光のような明るさと色温度の調整が可能(ろうそくの1800K~青空光の12000Kまで)
- 高演色 約Ra92
グレア・配光・調光の3つの要素を最適に制御、最適な屋外のあかりを提案する

アウトドアシリーズ『To-Co concept』
- 不快なグレアを抑制する器具デザイン
- 安心・安全・快適を創り出す、人のための配光制御
- 環境に最適な明るさを提供する調光制御
屋外でも自在な照明制御が可能

無線調光システム『Smart LEDZ』
- 無線制御はもちろん、有線リピーターやPLCアダプターなどの各種制御もご用意しています。
- 照明グループ・スケジュール変更も自由自在。簡単に照明シーンを切り替えることが可能です。
絞り込み検索・かんたん照明器具選定ガイドのご案内
条件を設定することで、最適な照明器具の選定を行うことが可能です。