株式会社コバヤシは、液状コンパウンド「コバゾール」を始めとする自社オリジナル製品の開発・製造、リサイクル事業、非石油素材などを手掛けるプラスチックの総合企業。東北工場は、東日本大震災の復興支援として、宮城県大和町の工業団地「大和リサーチパー ク」に2016年4月完成した。敷地面積は27,828㎡、国内8か所目の工場で、主に食品メ ーカー向けにプラスチック容器を製造している。そのため衛生管理には細心の注意が払 われており、製造室内の建築設備から照明器具に至るまで、埃だまりの原因を徹底して 排除する工夫がなされている。

■埃だまり防止と高気密を追求した 食品工場仕様のLED照明

東北工場では食品に直接触れる容器を製造しているため、場内は厳しい衛生管理が求 められた。その条件を満たすためにLED照明器具（特注品：大成建設様共同開発）にも いくつかの改良を加えている。特に製作にあたっては、①埃だまりが少ない理想的な形状 ②高気密③既製品LEDユニット使用による高汎用性の3点を追求。明るさについても作 業面照度500lx（CH5,700mm）を確保しており、衛生的かつ安全な作業環境を実現し ている。また、ミーティングルームや食堂などにも、製造室と同じLEDユニットを展開するこ とで、施設全体のメンテナンスのしやすさに配慮している。その他に、廊下ダウンライトに 人感センサーによるON・OFF機能を活用するなど、ムリムダのないエネルギー対策が実施されている。