北野天満宮 史跡御土居のもみじ苑
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初夏の青もみじはより青々と、秋の紅葉はより赤く 季節と時間を光で彩る、 無線制御システム『Smart LEDZ』
菅原道真公を御祭神としておまつりする、全国の天満宮・天神社の総本社北野天満宮。古来より「北野の天神さま」 と親しまれ、入試合格・学業成就・文化芸能・災難厄除祈願のお社として幅広く信仰されている。境内西側一帯には、 約350本のもみじを有する名所「史跡御土居のもみじ苑」があり、美しい紅葉が楽しめる。
■初夏の青もみじはより青々と、秋の紅葉はより赤く
季節と時間を光で彩る、
無線制御システム『Smart LEDZ』
紅葉には、初夏の青もみじと秋の紅葉の年に2回見頃がある。照明改修前は、ハロゲン球や放電灯の電球色系であったため、特に青もみじの青が映えていない状況だった。クライアントから、どちらの季節も色がきれいに映えるような照明計画にしてほしいという要望があり、以下3つのポイントで照明改修を実施した。1つ目は季節により光の色味を変える。
青もみじの季節は6500Kの光で青々とした葉の緑みを強調し、紅葉の季節は3000Kの光で赤みを強調した。2つ目は光のボリューム。苑内を均一に照らすのではなく、各ポイントが際立つように光の強弱をつけることで、飽きがこないシークエンスを創出。様々な視点で楽しめるように「御土居」の土地の高低差を活かすライトアップとし、奥行き感のある演出とした。3つ目は特別感の演出。お客様が訪れた季節・時間によって光が変化し、そのひとときを楽しめるような仕掛けを創った。紙屋川にかかる朱塗りの太鼓橋「鶯橋」や広場はフォトスポットとなっている。そこで、青もみじは121色のペールカラーにより少し緑がかった朝霧のような[1-11]、[4-11]へ、紅葉は黄金色の[1-1]、囲炉裏の[11-1]などのカラーを施し、よりその青や赤を際立たせると同時に、紙屋川には[11-11]、太鼓橋には[11-1]を照射し、
より写真映えする景色とした。このような光の変化を、任意のタイミングでハンディリモコンにより簡単にマニュアル変更を実施。広い境内なので、自動で変化させる場合でも変化したかどうかを現地まで行って確認したいとなり、それならば配線工事も簡易となることも考慮し、無線制御システム『Smart LEDZ』の中でも最も手軽な『Smart LEDZ Fit』
採用とした。これからの屋外照明は無線が前提となり、季節に応じて調光調色ができることがスタンダードとなるだろう。