ENDOが「調光調色」をオススメする理由

ENDOが「調光調色」をオススメする理由

明るさと光色の両方を調節することができる「調光調色」照明。器具バリエーションも豊富となり、”空間まるごと調光調色”も実現可能となった今、ENDOが「調光調色」をオススメする理由をくわしくご紹介します。

はじめに

「調光調色」機能とは

「調光」「調色」「調光調色」とは

照明の明るさを調節できる機能を「調光」、光色を調節できる機能を「調色」、明るさと光色の両方を調節できる機能を「調光調色」という。
操作はスイッチやリモコンで行う。最近ではスマートフォンやタブレットなどで操作できる器具も増えている。

画像8000K調色 100%点灯イメージ
画像3500K調色 100%点灯イメージ
画像2700K調色 50%調光イメージ
画像2200K調色 30%調光イメージ
「調光調色」をオススメする理由1

心身を健やかに整えることができる

室内に自然光と同じような1日の流れを

室内に自然光と同じような1日の流れを作ることができるため、健やかな生活リズムをサポートします。

「調光調色」機能による光運用で、照明環境と自然光とのギャップを少なくし、体内リズムの調整をサポート。人の健康を支える環境づくりに貢献します。

コラム
体内リズムと光の関係

生物には体内時計というものがあり、人間は24時間+αの体内リズムを持っています。そして、その+αの時間を朝陽等の外界環境と同調し、24時間周期に修正しています。しかし現在は、室内で生活するために日中は光を浴びる量が少なく、逆に夜は大量の光を浴びていることから、体内リズムが乱れていると言われています。その乱れはメラトニンというホルモン分泌に影響を及ぼし、睡眠障害をはじめ多くの健康被害の原因になると知られています。


※WELL認証でも、体内リズム(サーカディアンリズム)に配慮した、健康で快適な照明計画が求められています。

自然光と照明環境のギャップ

コラム
データでわかる「光と健康」

(1)青色の光と睡眠の質

青色の波長成分を多く含む高色温度の光を朝に浴びると、覚醒効果をもたらしますが、夜間に青色の光を浴びると、メラトニンの分泌が抑制され、睡眠の質が低下します。

(2)夜間の光と肥満リスク

夜間勤務者には肥満や脂質異常症が多く、心血管疾患のリスクが高いことが報告されています。その要因のひとつに夜間に浴びる光による体内リズムの乱れがあると考えられています。(大林ら 2013)

(3)寝室の光とうつ症状発症リスク

一般の高齢者において、自宅の寝室を夜間暗く保つことによってうつ病のリスクが低下する可能性が示されています。(大林ら 2018)

「心身を健やかに整える」実際の空間事例

オフィス:「CODO」プロジェクト

一日の大半を過ごすオフィス。調光調色機能を活用し、時間に応じて光を変化させることで体内リズムを整え、健康的なオフィス環境を実現。「働き方改革」「健康経営」を支えます。
『「CODO」プロジェクト』事例詳細はこちら

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画像午前 色温度 6000K
画像午後 色温度 4250K
画像夕方 色温度 2500K

保育園:聖和かいせい保育園

調光調色により、無理なく安定した生活リズムを育み、子どもたちの心身の成長をサポートします。
『聖和かいせい保育園』事例詳細はこちら

画像7:00~10:00 色温度 5000K
画像10:00~15:00 色温度 4200K
画像15:00~17:00 色温度 3500K
画像17:00~19:00 色温度 3000K

高齢者福祉施設:長森いきいき倶楽部「Lachic」

調光調色で、日中の覚醒や良質な睡眠リズムを整え、「穏やかな日常」を過ごしていただくことをサポートします。認知機能障害(昼夜逆転)や感情・行動改善に繋がる可能性も現在模索中。
『長森いきいき倶楽部「Lachic」』事例詳細はこちら

画像目覚めを促すように徐々に明るく/目覚め・起床30分前(6:00~)/間接照明:色温度1800K 調光率30%/ダウンライト:色温度2700K 調光率30%
画像覚醒を促す、白くて明るい自然な光/朝・起床時(6:30~)/間接照明:色温度5000K 調光率100%/ダウンライト:色温度5000K 調光率100%
画像良質な睡眠へと導く光/夜(19:00~)/間接照明:色温度2200K 調光率40%/ダウンライト:色温度2700K 調光率40%
画像眠りを妨げずトイレ等の配慮も忘れない常夜灯を点灯/深夜(21:00~)/間接照明:調光率0%/ダウンライト:色温度2700K 調光率1%
「調光調色」をオススメする理由2

行動や作業目的に応じた光で、生産性を高めることができる

画像通常の会議のシーン/色温度:5000K

画像アイデアミーティング/色温度:3000K

使用目的に合わせ、最適な明かりに切り替える

集中力を高めたり、数値など精密作業のミス防止には白色系の光が、クリエイティブな発想やディスカッションをするときなどはリラックスする低色温度の光が適しているという研究結果があります。

画像色温度:すべて 3500K

画像色温度:VP演出のみ 4000K

ゾーンや商品をポイント調色で強調する

周囲環境より少し高い色温度で照射することで対象がより際立ち、離れた場所からの視認性が上がります。

「生産性を高める」実際の空間事例

会議室:三菱マテリアル 本社オフィス

会議の内容やシーンに合わせて光を選択し、光でコミュニケーションや生産性を育みます。
『三菱マテリアル 本社オフィス 』事例詳細はこちら

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画像ミーティング時/明るく快活なイメージ
画像プレゼンテーション時/プレゼンテーターにしっかりと光が当たり、プレゼンに集中
画像ラウンジ利用時/色温度を落として、ゆったりとしたイメージ

フィットネス施設:ティップネス国分寺店

画像フリーウェイト (通常時) 4000K

画像フリーウェイト (集中時) 2700K

身体や気持ちに合わせて、色温度と明るさを切り替え、よりトレーニングに集中できる時間を創り出します。
『ティップネス国分寺店』事例詳細はこちら

「調光調色」をオススメする理由3

快適性と省エネルギーを両立することができる

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色温度と照度の最適な関係で、人に心地よい空間づくりと同時にエネルギー(電気代)を削減します。

色温度と照度には「クルーゾフ効果」と呼ばれる法則があります。例えば色温度の低い光は、照度が低いと穏やかな印象を与えますが、照度が高すぎると、逆に暑苦しく不快感を与えます。光環境を設計する際は、快適性に配慮することが大切です。

この法則により低色温度時は照度を下げ、同時にエネルギーの削減を図ることが可能です。

「快適性と省エネルギーを両立する」実際の空間事例

コンビニエンスストア:NewDays秋葉原

24時間営業のキャッシュレス無人店舗。朝・昼・夜の利用シーンによって違う表情でお客様をお迎えすると同時に、スケジュールによる自動運用で、31%の省エネを実現。
『NewDays秋葉原』事例詳細はこちら

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画像昼 5000K 調光率100%
画像夜 3500K 調光率60%
画像昼 5000K 調光率100%
画像夜 3500K 調光率60%

大型商業施設:イオンモール セン ソック シティ

お客様に快適に長時間過ごしていただくために、時間に応じて活気と落ちつき感を調光調色でコントロール。 「コト消費」と同時に38%の省エネを実現。
『イオンモール セン ソック シティ』事例詳細はこちら

画像開店準備 調光率10%
画像朝〜夕(09:00~18:00): 3500K
画像夕〜夜(18:00~22:00):3000K 調光率45%
画像閉店 清掃時間 調光率10%

飲食店:千両 小山店

時間帯別の客層に合わせた色温度と明るさで店内の雰囲気を変化。20:00以降は高級感を演出し、売上増と同時に34%の省エネを実現。
『千両 小山店』事例詳細はこちら

画像ランチタイム 11:30~/ベース3500K カウンター間接4000K
画像イブニングタイム 16:00~/ベース3200K カウンター間接3200K
画像ディナータイム 18:00~/ベース3000K カウンター間接6500K
画像ミッドナイト 20:00~/ベース2700K カウンター間接6500K
おわりに

さらに進化する「調光調色」機能

ENDOの次世代調光調色シリーズ「Synca」なら、より効率的に、体内リズムを整える光環境を実現

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一般的な調光調色と比べ光色が幅広く12000K~1800Kを表現できる「Synca」。私たち人間が持つ体内リズムに影響を及ぼす、等価メラノピック照度(EML)を効率的にコントロールすることで、より人が快適に過ごすことができる環境を創り出すことができます。

昼:「Synca」の12000Kの光で覚醒・集中を促す
Syncaの12000KはipRGCが受容する波長域に含まれる波長が多く、等価メラノピック照度が高くなります。覚醒を促し集中力を高めるためにより適した色温度といえます。

夜:「Synca」の1800Kの光でリラックスし良質な睡眠を得る
Syncaの1800KはipRGCが受容する波長域の波長が少ないことがわかります。ろうそくの炎と同等の光色で、睡眠前や心を落ち着かせたり、リラックスしたいときに最適な色温度です。

用語解説
等価メラノピック照度(EML)

照明の分光分布(光の波長と強さ)とipRGC(視細胞)の感度によって得られる光の量を表す単位。
私たちの眼には数種の視細胞があります。まず、明暗を認識する光受容体があり、これを表現するものが一般的に使われてきた「照度」でした。2002年に第三の光受容体(ipRGC)が発見。ipRGCの感度によって得られる光量を「等価メラノピック照度」と言います。このipRGCに影響を与える波長が多い光ほど、メラトニン(睡眠ホルモン)分泌は抑制され覚醒し、集中力がUP。逆に波長が少なければ感知されにくく、メラトニンが分泌されることでリラックスしたり眠気を感じたります。


※WELL認証でも体内リズムを整える目安として、作業面から18インチ(約45cm)の 高さにおいて、等価メラノピック照度で275EMLを少なくとも4時間(遅くとも正午までに開始)確保することが推奨されています。

ENDOの次世代調光調色シリーズ「Synca」なら、さらに豊かな光環境を創造

季節と時間のうつり変わりに合わせて心地良く感じる光環境を演出
  • 季節と時間のうつり変わりに合わせて心地良く感じる光環境を演出
  • 目的に合わせた光でレイアウトにも柔軟に対応
  • イベントに応じて空間に彩りを添えるカラー演出も

「さらに豊かな光環境」実際の空間事例

物販店:UPI 表参道

本物の自然を店内に再現。さらに「Synca」によってリアルな自然光の移り変わりを演出。屋外のような光環境をつくり、ビル内ながら本物の森にいるような自然を体感できます。また、深夜は光合成を促す光で植物を育成しています。
『UPI 表参道』事例詳細はこちら

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画像朝の光を再現 朝 (10:25~12:55)/物販エリア:色温度3000K 調光率100%/自然エリア:色温度10000K 調光率100%
画像夕景を再現 夕方 (17:30~18:30)/物販エリア:色温度3000K 調光率45%/自然エリア:色温度1800K 調光率18%
画像月明かりを再現 夜 (18:30~19:30)/物販エリア:色温度2700K 調光率23%/自然エリア:色温度12000K 調光率1%
画像植物を育成 深夜 (19:30~翌朝10:25)/物販エリア:調光率0%/自然エリア:12000Kと1800Kを組合せ、自然光のような様々な波長域を照射

スーパーマーケット:スーパーアークス 矢巾店

朝・昼・夜と来店されるお客様の違いに「Synca」の光の演出でお迎え。時間帯により求められるものが変化する、お店の雰囲気づくりのデザインのひとつとして活用されています。
『スーパーアークス 矢巾店』事例詳細はこちら

画像朝 OPEN 9:00~/ベースライト:色温度5000K/間接照明:色温度5000K
画像昼 12:00~/ベースライト:色温度4500K/間接照明:色温度4500K
画像夜 16:00~Close/ベースライト:色温度4000K/間接照明:カラー演出

保育施設:「フレーベル館 Kinder Platz」イオンモール新利府南館

子供に影響を及ぼす光環境として「太陽光に近い波長」「体内リズム」「カラー」の3点に配慮。光で子供の自発的な遊びを促し、心の豊かな成長を育みます。
『「フレーベル館 Kinder Platz」イオンモール新利府南館』事例詳細はこちら

画像日中の太陽光の下のような遊び場を再現 昼 13:00/天窓 :色温度12000K 調光率100%/全体 :色温度4000K 調光率80~100%
画像夕焼けをイメージするような遊び場を再現 夕方 17:00~/天窓 :色温度2800K 調光率65%/全体 :色温度4000K 調光率60~70% 
画像「光あそび」のコーナー/ベールトーンの121色より、5色を選択して柔らかなカラーシャドーを実現。

オススメ製品

ENDOの調光調色シリーズは、お客様が必要とされる光色やカラー演出のニーズに応じて、「Synca」と「Tunable LEDZ」の2つからお選びいただけます。

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「Synca」だからこそつくれる高度な光で、より人の心と身体に働きかける光環境を創り出します。

  • 色温度範囲:ろうそくの1800Kから青空光の12000Kまで
  • 高い演色性に加え、色味(赤み、緑み)調整が可能
  • 121種類のカラー演出機能あり
調光調色「Tuneble LEDZ」

「Tunable LEDZ」で空間まるごと調光調色を。

  • 色温度範囲:2700Kから6500Kまで
  • 単なる調光(PWM・位相制御)より低価格
  • 様々な用途で使える圧倒的な品揃え

製品に関するお問い合わせは、以下のメールフォームから受け付けています。


カタログのご案内

製品に関する詳しい情報は、照明総合カタログ『LEDZ Pro.6』をご覧ください。

カタログのご請求は以下から受け付けています。

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